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ヘイトデマ垂れ流しで大問題のMX『ニュース女子』も…化粧品会社のDHCはなぜ極右ヘイト番組をつくるのか

 言うまでもなく、高江の現状が報道されないのは、在京の大手新聞社やテレビ局の沖縄への無関心、基地問題の当事者意識の欠如にくわえて、政権の顔色を伺っていることが最大の原因だ。しかも、オスプレイ墜落後に毎日新聞が高江で取材をし、記事にしていることからもわかるように、メディアが高江に入れないなどということは事実に反している。だいたい、翁長知事が当選したことだけでなく昨年の参院選や県議会選で基地反対を掲げた議員が圧勝してきた結果を見れば、沖縄の大多数が基地に反対していることは明白。さらに、大前提として県知事には警察指揮権はない。

 一方、番組は取り上げないが、実際は安倍政権が全国から500人もの警備隊員を動員し、「土人が!」などという差別的な言葉が飛び出すほどの高圧的な態度で、反対する人々を暴力で排除している。それこそが「高江の実態」ではないか。井上はじめ番組サイドは「高江は取材に入れない」と言うが、高江に行けば「反対派の過激な実態」など現実にはないため「取材したくなかった」というのが本音なのではないか。

 嘘の情報を垂れ流し、取材もせず一方的に「高江の反対はとにかく危険」と煽る……。とにかく何から何まで反対派を貶めるための内容なのだが、しかし、最大の問題は“反対派は金銭目的”というデマを流したことだろう。

 番組では、「往復の飛行機代相当、5万円を支援します」と書かれているチラシが東京で配られていたこと、さらに普天間基地の周辺で「2万円」と書かれた茶封筒(誰から誰に宛てたものかなどの具体的記載もないもの)が発見されたことを紹介し、「これが事実なら反対派デモの人たちは何らかの組織に雇われているのか」とナレーションを付けた。そして、「反対運動を煽動する黒幕の正体は?」とテロップを出した上で、スタジオトークでは反ヘイトスピーチ団体である「のりこえねっと」によるチラシだとし、「(5万円の財源が)これ本当にわからないんですよ」と、あたかも反対派は金で雇われているに過ぎず、その背後には組織があるかのように伝えたのだ。さらに醜悪なことに、「のりこえねっと」の共同代表である辛淑玉氏の名前を挙げた後に、「韓国人はなぜ反対運動に参加する?」などと話を進めたのである。

 調べればすぐにわかる話だが、「のりこえねっと」では高江の現状を伝えるための「市民特派員」を募集、そこで交通費の5万円を支給するとし、同時に「のりこえねっと特派員救援基金」としてFacebookでもYouTubeチャンネルでも寄付を呼びかけていた。メディアがきちんと報道しないがために、自分たちがSNSを通じて高江の現実を伝えるしかない──そうした市民の草の根ネットワークの活動を、『ニュース女子』という番組はまるで“運動員を金で雇う組織”であるかのように伝え、あろうことか、辛氏が在日三世であることをもとにヘイト発言を行ったのだ。

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