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乃木坂46橋本奈々未「弟の学費負担」を美談ですませるな!「ロケ弁ほしさに芸能人になった」彼女が語る貧困の現実

乃木坂46公式サイト「メンバー紹介ページ」より


 先日、乃木坂46からの卒業と芸能界引退を発表した橋本奈々未。橋本は乃木坂の第一期生で“選抜メンバーの中の超選抜”である“福神”に全シングルで選ばれてきた人気メンバーなのだが、そんなトップアイドルである彼女が語った“卒業理由”がいま、話題を集めている。

 というのも、橋本がテレビ番組で語った卒業理由が、“弟の学費の目処が立った”というものだったからだ。

 しかも、橋本は31日放送の『乃木坂工事中』(テレビ東京)で、自身が芸能界入りを決めたのも“家族の経済状況”が理由だったとし、こう話した。

「もともと(芸能界に)入ったのは、本当にお金だったんですよ」
「めっちゃ貧乏だったんですよ。水道止まる、ガス止まる、みたいな。実家が。それでもなんとか(私は)1人目だからいろいろしてくれた。私にしてくれたから、弟にまで(お金が)回る余裕があるのかって思ったときに、私のせいで、弟は男の子だし……」
「それでなんとかしなきゃってところで、この年齢でいろいろ模索しているなかで、ここにきたという感じがある」

 自分が大学に進んだことで弟が進学できない状況になる……それをどうにかするために芸能界に入った、というのだ。

 大ブレイク中のアイドルグループの人気メンバーという華やかなイメージとかけ離れたこの告白に、ネット上では「しっかりしたお姉ちゃんをもってよかったね」「家族を支えるなんて偉い!」と、“美談”として盛り上がっている。

 だが、これは“美談”で消費されるような問題ではない。橋本の告白は、この国の多くの学生たちが背負わされている現実だからだ。

 じつは、橋本は昨年公開された乃木坂のドキュメンタリー映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』でも、乃木坂加入以前の困窮した生活について言及。彼女は地元・北海道から美大ではトップクラスの難関度である東京の武蔵野美術大学に進学したのだが、「大学内での思い出って、華やかだったというよりかは、ただ生活がつらい」と話している。

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