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石橋貴明「いまのテレビに閉塞感」発言に失笑…フジ日枝会長に守られて馴れ合い番組を垂れ流すお前が言うな!

 謝罪では済まず、裁判沙汰に発展した例もある。1992年、『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ)に出演した女優の稲村さち子は、番組内コントでビキニを着せられ、さらに石橋から「おばちゃん、どうでもいいけど、ワキの毛を剃ってよ。毛が見えてるよ、も〜」「横から陰毛が出てるの!」「いやあ、あんなにキタナイものだとは思わなかった!」といった言葉を浴びせられたことで名誉を傷つけられたとし、東京地裁に提訴している。ちなみに、これらのセリフは台本に書かれていたものではなく、石橋によるアドリブだったという。

 セクハラだけではなく、無理な番組づくりを続けた結果、出演者をケガさせてしまったり、ロケ現場の自然環境を汚して非難されたりといったトラブルも繰り返している。

 93年には『とんねるずのみなさんのおかげです年末特大スペシャル』のロケで使った、国の天然記念物に指定されている富士風穴で爆竹を鳴らし落盤・落石の危険を招いたり、発砲スチロールの球を転がしスチロール片を撒き散らしたりし、「週刊新潮」(新潮社)などで批判された。

 95年には、『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ)の撮影で元オリンピック選手の秋元正博がジャンプ台から飛び降りた際に着地に失敗。頸椎損傷の重傷を負っている。同番組は2001年にも出演者の負傷事故を起こしている。スペインで闘牛に挑戦する企画で、THE ALFEEの高見沢俊彦が左手人さし指を骨折したのだ。全治6週間であったという。ギタリストにとって左手の指は大事な商売道具。運良くコンサートツアーまでには完治するケガだったというが、そのおかげでレコーディングのスケジュールが狂い、関係者が当惑しているといった報道が当時なされている。

 そんななかでもひどかったのが、03年の『とんねるずのみなさんのおかげでした』で歌手の葛城ユキが負った胸椎骨折のケガだろう。彼女は弾代わりに大砲で打ち上げられウレタンを敷き詰められたプールに落下するゲームに参加。事前の予測よりも鋭角的に落下し痛みを訴えたため病院に搬送。そこで前述の診断がくだされている。全治3カ月以上の大ケガだった。

 こういった番組づくりにおけるケガなどのトラブルはスタッフの安全面におけるチェック不足による側面も多大にあり、すべてが石橋およびとんねるずのせいではないが、その根幹には彼らのパワハラ・セクハラを内包する芸風があるのは否定しようのない事実だ。

 周知の通り、1980年代から1990年代はじめまでは一世を風靡した彼らの芸風も、いまでは時代に取り残された過去の遺物となっている。唯一のレギュラー番組『とんねるずみなさんのおかげでした』の視聴率も現在は6%付近を行き来する状態にまで悪化。たびたび打ち切り説が報道されているのもご存知の通りだ。

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