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読売ジャイアンツの選手にまたもや暴力団との交際発覚! 坂本や長野まで…切っても切れないヤクザとの関係

 他にも、「週刊文春」2013年11月7日号には、今回の件でも名前が出ている内海哲也が広島のキャバクラ嬢との間に起きた交際トラブルの解決を、暴力団員に100万円を支払い依頼した経緯が掲載されている。

 暴力団とズブズブの関係であったのは選手だけではない。球団職員も同じだ。

 その昔、まだ野球人気が高く、巨人戦の入場券がプラチナチケットだった頃、東京ドームのチケットの一部が暴力団関係者に横流しにされていた。これは、東京ドーム完成前、後楽園球場時代から続いている因習であり、02年にはそのことが明るみになり、東京ドーム社の社長が陳謝する事態となったこともある。

 00年6月24日号の「週刊現代」には、かつて巨人軍広報部長だった若林敏夫氏が告発手記を掲載。その裏事情を明かしている。

 若林氏がその裏のつながりを知ったのは、当時、興奮した応援団員同士でケンカになるケースが絶えなかったことを問題視し、大きく8つに分かれていた応援団を一元化して、ケンカの撲滅へと動いたのがきっかけだった。だが、そこで接触した各応援団の代表が口にしたのは「S会のスズキさんに聞いてほしい」といった言葉だった。

 そこで、若林氏は「スズキ」なる男と対面し、驚きの事実を知ることになる。この男が東京ドーム社から横流しされたチケットを応援団に売りさばいていたのだ。そして、こんな言葉を口にしたという。

「考えてもみろよ。ファンが長い列をつくってよ、開門を待っているのによ、誰かが悪さしたら、どうなる? 警察だって、そこまで面倒みてくれねえだろう。オレたちのお陰で、ファンは安心して並んでいられるし、ゲームも無事に進むんだよ。
 チケットを持ってるぐらいのこと、あったりめえだろう」

 ここで、若林氏は、ダフ屋にまわっているチケットもこの男によるものかと追求。すると、こう怒鳴り散らしたという。

「なんだとお! それをいうなら、巨人の出入りの運動具屋の小僧が、チケットをダフ屋に売りに来るのはどうなんだよ。エエ! あんなのは球団職員が余ったチケットを運動具屋に売りにいかせてるんじゃないのか!」

 こういった、これまでのジャイアンツの歴史を見ていけば、今回の元組長との交際疑惑など可愛いものとも言えるのかもしれないが、もうそんな甘いことを言っていられるような時代ではない。

 ただでさえ、プロ野球への信頼が失墜している状況である。これ以上、野球ファンを失望させないためにも、徹底的な状況の把握が求められている。
(井川健二)

最終更新:2016.08.05 06:09

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