A それはバラバラにしようという(意図をGHQが持っていた)?
日本会議 そうですね。マッカーサーの考えでしょうね。日本を弱体化して、またアメリカに刃向かうようなことがないためにはですね、家族が強固なもので結ばれていたんじゃあ、そうはいかないということでね。家族解体ですね。
A 9条とかもそう(日本会議は考えているの)ですか?
日本会議 9条も当然ですね。
(略)
日本会議 だから、そういう意味も含めてね、いまの全ての諸問題は、全部私は憲法にいきつく。そうすると、先ほど言いましたように、一部分手直ししただけではね、根本的な問題解決にはならないですね。そうすると最終的には日本の国にふさわしい新憲法の制定ということになるんですけれども、それがいますぐ安倍内閣できるかといえば、私はそうはいかないと思います。したがって、70年間開かずの扉をまず開けてですね、憲法というのは時代に即して変化するもんなんですよ、ということを国民の認識を改めてもらうというのがまず入り口だと。
A なんだか、礒崎陽輔総理補佐官も同じようなことをおっしゃってましたよね。たしか、「お試しで改憲する」だとか。
日本会議 はい、そうですね。はい。
A 日本会議としてもとりあえず、憲法を変えてみるというところで、国民のアレルギーといいますか、拒否反応をなくしていこうということですか。
日本会議 そういうこと。そういうことですね。
A それで運動を展開されている。
日本会議 はい。そういう日本会議の運動にですね、Aさんがご理解をいただけましたら、ぜひ会員になっていただきたい。
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いかがだっただろうか。結婚を戸主の許可制にするという野望のヤバさもさることながら、“「お試し改憲」で国民のアレルギーをなくしていく”というのは、まさに安倍政権のやり方と完全に一致している。
この参院選で改憲勢力は発議に必要な3分の2議席を確保したが、今後、安倍政権は緊急事態条項など国民の抵抗感が薄そうなものから着手し、次第に憲法全体をあの自民党憲法改正草案のような復古的なシロモノに作り変えようとするのは間違いない。
今回、テレビ各局は選挙特番でこぞって日本会議の特集を組んだが、そのなかではこういった彼らのファナティックな思想はほとんど報じられなかった。現場には、選挙特番だけでなく普段の放送でも日本会議のこうした本質につっこんでほしい。そしてなにより、今回本サイトが体験したような“不可解な自主規制”に屈することなく、この極右カルト団体と安倍政権との蜜月をどんどん報じてもらいたいものだ。
(編集部)
最終更新:2016.07.12 05:19