日本会議 それらしき人材がいないというところでございます。少なくとも、私は戦後70年というとてつもない長い時間をかけてね、憲法が議論の俎上にあがったのは今回が初めてだと思います。まあ、歴史的にいえば岸内閣のときにちょっとはでましたけどね。これもすぐ終わってしまいました。それから中曽根内閣のときにちょっと憲法議論がでましたけれども、これも終わりました。すくなくともこれで3年、4年にわたって憲法を改正しようという内閣は今回が初めてだと思いますね。
A はあ。あの、それだけ安倍内閣を日本会議は評価しているということなんですか。
日本会議 評価していますね。
A 歴代内閣のなかで一番、日本会議の悲願にマッチしているというふうに考えているんですか。
日本会議 一番マッチしているというよりも、初めてマッチしたということでしょうね。いままで議論にならなかったわけですよ。一応いま議題にあがってきていますよね。それは戦後70年経過して初めての現象だと思います。いままでにはございません。
A はあ。たしかに結構、いまの国会でも憲法改正に前向きなことを安倍首相は言ってましたよね。
日本会議 言ってます。それに対してすぐに昨日(2月8日)、大江健三郎以下の9条の会が反論してますね。
A ちなみに、9条の会さんの活動は、日本会議として反対なんかしてるんですか?
日本会議 あの、反対ということは表明しておりません。私どもは憲法を改正すべきだという立場で訴えております。彼らのいうことをですね、封じ込めるというつもりはありませんでね。彼らは彼らの考え方で主張しているんでしょうから、それは尊重しなければならないと思います。ただ、どちらが日本の国の将来にとっていいのかということになると、私はいまの憲法を改正したほうがいいだろう、と。それが私たちの立場でございますね。
A 僕もその、憲法改正の大会に興味があったので、参加したんですけども、日本会議さんの憲法改正の一番の目玉っていうのは、やっぱり第1条(天皇条項)なんですか?
日本会議 最終的にはね、日本の国にふさわしい自主憲法を制定すべきだと思います。