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清原、野村のシャブだけじゃない! 自己破産、詐欺、自殺、強盗殺人まで…引退後に転落した元プロ野球選手たち

 また、覚せい剤といえば、江夏豊も1993年、覚せい剤取締法違反で現行犯逮捕されている。輝かしい成績を残し球界を去った後、日本テレビで野球解説者などをしていたが、引退後の心の空洞は埋められなかった。実刑判決を受け服役することになるが、出所後は完全復帰。現在は野球評論家として雑誌に連載をもったり、阪神の臨時コーチを務めるなどしている。

 引退後に転落するケースとして最も多いのが、お金に関するトラブルを抱えてしまうことだ。若い時に多額の収入を手にする彼らが、引退後に狂ったその金銭感覚を戻すことは難しい。また、大金をもつ彼らに悪意をもって近づく者も多く、不動産業などに手を出して失敗、抱えきれない借金を抱えることが少なくない。

「空白の一日」事件で巨人から阪神にトレードされた小林繁もそのひとり。現役引退後は、スポーツキャスターを務めたり、さわやか新党から参院選に出馬するなどの活動で知られていたが、一方、高級クラブや北海道料理店の経営、自動車販売や不動産賃貸といった事業にも手を出していた。これらの事業はバブル崩壊とともに傾き、借金は10億にもおよんだとされている。2003年には自己破産申請を行った。晩年には、日本ハムの二軍投手コーチに就任するなど球界に復帰するが、10年に心不全で生涯を閉じている。57歳の若さだった。

 借金を抱えた事例としては、飲食店経営の不振で多額の借金をつくった掛布雅之、飲食店経営に乗り出していたものの病気で継続が困難になり自己破産にいたってしまった香川伸行などの例もあるが、これらとは違い、金銭問題から犯罪に手を染めてしまった例もある。

 まずは、阪神、オリックスの塩谷和彦。引退後は、不動産会社を経営していたが、投資などに関する詐欺の疑いで逮捕、実刑判決を受けている。

 横浜ベイスターズに所属していた山根善伸も、亡くなった同級生の妻から金をだましとったとして、詐欺の容疑で逮捕されている。彼は引退後、暴力団幹部になったとされており、05年には経営している風俗店でトラブルが発生。売春防止法違反容疑でも逮捕されている。

 また、殺人を犯してしまった元プロ野球選手もいる。ロッテの小川博は、勤めていた産業廃棄物処理会社の会長宅に押し入り、175万円を奪ったうえ、留守番をしていた女性を殺害したとして逮捕された。引退後はロッテに残り、コーチや編成部で働いていたが、離婚にともなう慰謝料などによる金銭問題が絶えなかった。03年には自己破産。球界からも離れ、前述の産業廃棄物処理会社に就職するが、それでも借金苦からは抜け出せず事件にいたってしまった。

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