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小保方晴子『あの日』出版で再燃! STAP 細胞報道を改めて検証する(前)

小保方氏の反論手記での告発「私は若山先生にSTAP細胞の捏造犯に仕立てられた」は真実なのか!

 そして、「小保方氏の研究室が使う冷凍庫から見つかった容器」というテロップの入った画像を映し出し、こうたたみかけた。

「取材を進めると、ES細胞をめぐってある事実が浮かび上がってきた。これは問題の発覚後、小保方氏の研究室が使う冷凍庫から見つかったという容器の写真。中身はES細胞。若山研究室にいた留学生がつくったものだ。これまで、小保方氏側は『実験用のES細胞を保存している』としたうえで、『若山研究室から譲与された』と説明してきた。ところが、この細胞が小保方氏のもとにあるのは不可解だとする指摘が出ている。別の研究で解析中のもので、去年、若山研究室が山梨大学に移った際、持って行くことになっていたからだ」

 さらに、その元留学生のコメントも紹介した。 

「びっくりしました。保存しているのは全部ES細胞ですのでなぜかこのSTAP細胞の関係があるところに見つかったのはちょっとそれは本当にびっくりしましたね。(小保方氏に)それを直接私が渡したことではないです」

 ようするに、小保方氏がこの留学生がつくったES細胞を盗み出し、自分の冷蔵庫に保管し、STAP細胞に混入させたと示唆したのだ。

 しかし、この留学生のES細胞はSTAP細胞と何の関係もなかった。なぜなら、この留学生は2011年4月から2013年2月まで若山研究室に在籍しており、細胞がなくなったのは、どう早めに見積もっても2012年12月。しかし、キメラマウスはそれより1年以上前の2011年11月に作製されているのだ。しかも、この留学生のES細胞には、アクロシンGFPが組み込まれていなかったという。

 つまり、NHKの報道はまったくのデタラメだったのだ。いったい若山氏はなぜ、なんの関係もないことがすぐわかるES細胞のことを持ちだして、小保方氏を窃盗犯に仕立てようとしたのか。そしてNHKはそれをろくに検証もせず大々的に報道したのか。

 いずれにしても、明らかに間違った情報によって、小保方氏がマウスすり替え犯、ES 細胞混入犯である、という空気がつくられていったのは間違いない。しかも、その背後には若山氏の影がちらついていた。小保方氏は他にも、さまざまな局面で、若山氏が自分を犯人に仕立てようとしていたと主張しており、中には陰謀論めいたものもあるが、この2つの嘘、STAP細胞が若山研に存在しなかったマウス由来だったという嘘と、留学生から盗み出したES細胞を混入させたという嘘については、明らかに若山氏が発信源となっていた。

 しかし、断っておくが、この事実は、STAP細胞が捏造でないということを意味しているわけではない。そして、小保方ファンには申し訳ないが、小保方氏が不正に関わっていないという証明にもならない。

 STAP細胞問題はむしろ、小保方氏と若山氏、両方に疑惑がくすぶっている。その詳細については、後編で解説しよう。
(エンジョウトオル)

最終更新:2016.02.08 07:30

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