いや、社内だけではない。テレビ局やスポーツ紙の評判も最悪だという。今度はテレビ局関係者が語る。
「飯島さんもうるさい人ですけど、コンセプトがはっきりしているし、企画がありだとなれば、全面協力してくれる。でも、ジュリーさんは、タレントのこととかほとんど考えていない。ただ、ジャニーズの看板をカサに、いろんなことをゴリ押ししてくるだけ。お金の面でも、これまでの慣例を無視して、急にものすごく無茶苦茶な条件をふっかけてくるらしいですからね。それで、別の担当者にとりなしてもらうというようなこともよく起きているようです」(テレビ局関係者)
当然、こうした声は、メリー氏にも届いているはずだ。だからこそ、「後継者はジュリー以外いない」と言いながら、一向に娘を社長にせずに、今も実権を握り続けているのだろう。そして、自分がいなくなったらジュリー氏は危うい、という不安感を持ち、それがどんどん膨らんでいったのではないか。その結果、関連会社の役員をしていただけのジュリー氏の夫に財産をとられる、次期社長なんて狙っているはずもない飯島氏がジュリー氏を追い落とそうとしている、という妄想を抱くようになり、彼ら彼女らを実際に追放してしまった。いわば、メリー氏の暴走は、不安の裏返しなのではないか、と考えられるのだ。
さらに、メリー氏のこの感情に拍車をかけているのは、孫娘への溺愛だという。
「正直、メリーさんはジュリーさんより、ジュリーさんの娘、メリーさんにとってのお孫さんにかけているような気がします。お孫さんを早くも後継者として育てようと、英才教育をしています」(前出・ジャニーズ事務所関係者)
そういえば、例の「文春」のインタビューでも、メリー氏は聞かれもしないのに、ジャニーズの後継者は外国語がしゃべれる必要がある、と孫に英語とフランス語、中国語を教えていることを自慢げに語っていた。
また「フライデー」(講談社)の最新号が、ジャニーズ事務所が都内の不動産を買い漁っていると報じたが、これも、メリー氏がいかに財産を減らさずに娘と孫に引き継げるかを考えてのことだろうと言われている。
しかし、ジャニーズ事務所とジュリー氏を守りたいというメリー氏のこれらの希望も、他ならぬ自身の暴走によって、まったく逆の目にでる可能性もある。それは、本当の意味でのメリー氏の後継者を失ってしまったからだ。
実はジャニーズ事務所内部では、この騒動の前まで、メリー・ジュリー派の中にも“飯島待望論”があったのだという。