★3位 笑福亭鶴瓶
政治的発言を一切しなかった温厚な芸人が安保にキレた! 安倍首相に「お前なにをしとんねん!」
今回の安保法制については、これまで政治的な発言には縁のなかった芸能人まで声をあげた。そんな人たちでさえ、今回は意見を表明せずにはいられなかったということである。その代表格が、笑福亭鶴瓶だろう。
鶴瓶は『戦後70年 樹木希林ドキュメンタリーの旅』(東海テレビ)のなかで、こんな言葉を視聴者に投げかけた。
「これ、へんな方向に行ってますよ。そら変えなあかん法律はいっぱいあってもね、戦争放棄っていうのはもうこれ謳い文句で、絶対そうなんですが9条はいろたら(いじったら)あかんと思うんですよね」
「こんだけね、憲法をね、変えようとしていることに、違憲や言うてる人がこんなに多いのにもかかわらず、お前なにをしとんねん!っていう」
かなり激しい発言だが、鶴瓶自身テレビでこのような政治的発言をしたことは、彼の長いキャリアのなかでも初めてのことらしい。
「(こんな話)放送で言おうとは思ったことないです。一回もそんなこと言ったこともないし、そういう仕事じゃないから。そういうプロはそういうのに任しといたらええって言うけど、もう、そういう人に任せてたらあかんと」
それでも口に出さずにはいられなかった。安倍政権が行おうとしている政策はそれだけ危険なものだからだ。実は鶴瓶は昨年にも「しんぶん赤旗 日曜版」のインタビューでこのような発言を残している。
「僕らの世代が戦争に行くことはないでしょうけど、僕の孫の世代が戦争へ行かされるなんて道理に合わない。日本は絶対憲法9条をなくしちゃいかんと思います」
戦後70年、ずっと守り続けてきた「平和」のバトンを次の世代にもしっかり渡していかなくてはならない。そのために鶴瓶は立ち上がったということだろう。鶴瓶の勇気にただただ拍手を送りたい。