★1位(大賞) 石田純一
圧力にも負けず安保反対集会参加、しかもノーソックスで! その覚悟は文句なしの大賞だ
大賞はやはり石田純一、この人しかないだろう。安保法案が参院本会議でまさに採決されようとする佳境の時に、国会前の反対デモにいきなり登場。「戦争は文化ではありません」と安保法制を真っ向から批判し、大きな話題になった。
しかし、石田がすごかったのはその後だ。この国会前の演説で、石田には芸能界や広告スポンサーから凄まじい圧力が加わった。「テレビ番組を3つキャンセルされました。35年の芸能生活で、こんなのは初めてです。CMもひとつなくなったし、広告代理店を通して、厳重注意も2、3社から受けました。“二度と国会議事堂にデモに行くな”“メディアの前で政治的発言をするな”ってね」と、本人自ら「週刊新潮」(新潮社)10月15日号で暴露している。
この石田発言については、事務所のマネージャーがJ-CASTニュースに取材にCM降板否定コメントしつつ、「CMは6社と契約しており、『今後は気を付けて下さい』と関係各社から言われました」「事務所からも、同様なことを本人に伝えました」と自分たちも圧力を加えていることを示唆した。
ところが、石田はそれでも姿勢を変えなかった。安保法制が成立した後の12月6日にも、日比谷野外音楽堂で行われたSEALDsの集会でスピーチ。安保賛成派の詐術を見事に暴いてみせた。
「ちょっとお酒を飲んで歩いていていると、「石田君、君の言っていたことは間違っているよ。中国が攻めてきたら丸腰でどうやって戦うのだ」ということをよく言われます。こういうのを「反知性主義」というのではないでしょうか。中国が攻めてきても、今まで周辺事態法というものがあって、それで守れるんです。亡くなられた小渕さん(元首相)もおっしゃっておりました。「日本の周辺だよ。ここは守れるのだよ」と。」
正直言って、石田純一にここまで骨があるとは思っていなかった。しかも、もうひとつ、石田を高く評価したいのは、彼が国会前で演説した時に、セーター肩がけ、ノーソックスというトレードマークのファッションに身を包んでいたことだ。これも、石田が自分のタレントイメージをすべて動員してでも、安保法制を止めたいという覚悟の表れだろう。
この本気度、大賞は石田純一しかいないといったことの意味がわかっていただけたと思う。