「アイドルってクソだなって分かったんで」
「僕、最近、グループアイドルってないな、と思ってきた。自分でつくってみて分かったんですけど、ある年頃の女性を集団でまとめると、まあ、ろくなことがない。嫉妬、妬み、いじめ、陰湿な何々、もうね、はっきり言って、マネジメントなんてできませんよ。『勝手にいじめとかやってろ!』とかなるんですよ、正直」
「アイドルグループの運営を1年ぐらい前から始めて思ったんですけど、これをまともなビジネスにしようと思ったら、ヤクザになるしかない。ウチのグループってメッチャ辞めていくんですけど、辞めさせなくなかったらヤクザになるしかない」
この発言を受け、その後ネットは大炎上した。立ち上げ当初「アイドルの搾取構造を変えたい」と語っていた濱野の志は一体どこに行ってしまったのか、あきれるほかない。来年はPIPのいっそうの活躍を期待するばかりである。
★7位 使用済み衣装に通知表も切り売り! アイドルの極貧、過酷な実態が次々明らかに!
2010年代、いわゆる「アイドル戦国時代」に入ったあたりから爆発的に増え始めた「地下アイドル」。彼女たちの生活は、過酷な労働環境を強いられているのにも関わらず給料は当たり前のように「0円」など、想像を絶するものがある。
これまでも彼女らや、オタクを含めたその周囲の人々の実態がドキュメンタリーのテーマとして取り上げられることはしばしばあった。しかし、今年は例年になくこの話題がメディアに取り上げられる量が多かった。ざっとあげただけでも、『ザ・ノンフィクション 中年純情物語~地下アイドルに恋して~』(フジテレビ系)・姫乃たま『潜行 地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー)・山口めろん『アイドルだって人間だもん!』(創芸社)・真鍋昌平『アガペー』(講談社)・小明『アイドル脱落日記 ウェディング オブ ザ デッド』(講談社)、と枚挙に暇がない。
そのなかでもとりわけ衝撃的なのが、姫乃たま『潜行 地下アイドルの人に言えない生活』だ。地下アイドル兼ライターとして活動している筆者が、自分の目で見てきた地下アイドル業界の「闇」を綴った本である。地下アイドルの楽屋裏で起こる出来事は、我々の想像を遥かに超えるほど「ブラック」であった。