実は、井ノ口副社長がブラック企業大賞にこんな言いがかりをつけたのは、河添氏が指摘した、アリさんマークの引越社の社員に対する違法行為の問題が絡んでいる。同社の社員に対する労働問題を追及しているプレカリアートユニオンという組合に加入。追い出し部屋に異動させられた問題で、ユニオンが会社前で抗議活動を行ったところ、この井ノ口副社長と本部長がヤクザまがいの口調で恫喝。その模様がネットや週刊誌で配信されたために、同社に非難が集中することになったのだ。

　このプレカリアートユニオンはブラック企業大賞の実行委員には参加しておらず、組織的にも何の関係もないが、実行委員で弁護士の佐々木亮氏が同社を相手取った組合員による集団訴訟の代理人を務めているため、副社長は妄想を膨らませ、ブラック企業大賞に絡んできたのではないかと思われる。

　実際、アリさんマークの引越社の井ノ口副社長は、この社員への不当な行為についても、「SPA！」で延々言い訳を語っているのだが、これもひとつひとつ検証・取材してみると、嘘だらけなのだ。

　井ノ口副社長と「SPA！」のデタラメ、「アリさんマークの引越社」のとんでもないブラック実態、さらには人種差別まで行うヘイトスピーチ体質については、追って記事にしたい。
（編集部）

最終更新：2015.11.30 10:52