かつてより業界内でささやかれていた、メリー氏の娘でTOKIOや嵐らをマネジメントしている藤島ジュリー景子氏と、SMAP・Kis-My-Ft2らを手掛ける飯島三智氏との派閥抗争について、「文春」が質問状を送ったところ、メリー氏が取材に応じ、娘であるジュリー氏こそが「次期社長」であると明言。取材現場に飯島氏を呼びつけて「対立するならSMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう」と叱責したのだ。
だが、このインタビューの中でもうひとつ注目されたことがある。それは、メリー氏の近藤真彦、マッチへの尋常ならざる愛情だ。とにかく、質問とは関係なく、やたらマッチのことを話し、かばい、ほめまくるのである。
たとえば、記者がSMAPと嵐の共演が少ないのはなぜなのかと質問した際も、「SMAPと共演が少ないって、何でそんな話が出るんですか? うちの順序を言ってください。誰が一番上?」と問い質し、記者が近藤真彦と答えると「だったらSMAPは嵐よりまず先に近藤と共演するべきでしょう。何でそれを聞かないんですか?」と怒りだした。
そして、呼びつけた飯島マネージャーがやってくると、再びこの話をもちだし、今度は飯島マネージャーに念を押す。
「飯島、うちのトップは誰!?」
「近藤真彦です」
さらに「ジュリーとタレントを結婚させるんだったらマッチしかいない」「マッチのお母さんはジュリーのために新築した家に彼女の部屋まで作ってくれた」「もうマッチのお嫁さんって決めてた」「マッチは『メリーさんが姑さんになるんだったら、俺、絶対イヤだ』と言ってたし、ジュリーも嫌がってたけど」と思い出話を語り始め、インタビュー終盤では近藤の母親が交通事故で亡くなった話に涙して、こんな台詞まで口にしたのだ。
「だから、私がマッチの面倒を見るのは当たり前だと思う……話しているだけで涙が出てきちゃう」
まさにほとばしる愛情……という感じだが、マッチ愛を見せているのはメリー氏だけではない。新年早々、ジャニー喜多川社長がラジオ『蜷川幸雄のクロスオーバートーク』(NHK第1)にゲスト出演して、話題になったが、同番組の中でジャニー氏は「マッチなんか写真見せたって『なに、この子』って。だけど、ハートが伝わって来るんですよね」と語ったり、最近の若い男性が同じような髪形で同じような顔の見えてしまうという話から「坊主にしてほしい」「マッチはなんで『マッチ』っていうか知ってます? マッチ棒みたいでしょ? 僕はすごく坊主の子はいいなと思うんですよ」となにかにつけて近藤の名前を持ち出し、愛おしそうに語っていたのだ。