「安保法案の話で、一般の反対している人の意見でいうと、この法律が通ると、もうほんとに世界中で自衛隊が戦闘行為が実際にできそうなイメージをもっている人が多いんだけど、今回の法律どう読んだってそんなことは一行も書いてないんで、なんでここまでの誤解が広がっているんだと思います?」
明らかに自衛隊が戦闘行為に参加できる法律なのに、「そんなことは一行も書いていない」「戦争法案は誤解」だと先回りして言い分を代弁。しかも、安倍首相が「私たちの説明の仕方にも問題があったのかなあと」と答えると、辛坊は「まあ!謙虚ですね!」とすかさずフォローし、会場は爆笑という、吐き気を催すような茶番劇を見せつけたのだ。
しかも、驚いたことに、安保法制に関する質問はこれと、◯×形式で答えるコーナーの「安保法案は戦争法案ではない」という質問くらい(もちろん安倍の答えはYES)。後はひたすら、安倍首相を礼賛し、マイナスイメージ払拭の機会を与え、オトモダチ感覚丸出しの馴れ合いトークを繰り広げたのだ。
たとえば、先述の◯×形式で答えるコーナ―では、こんな調子だ。
Q.日本には偏向しているメディアがあると思う
安倍 △「この番組に出てるコメンテーターのような方が出れるような番組がね、増えればいいんではないかと言う人もいますね」
Q.週刊誌の吐血報道は誤りである
安倍 ×「(咳をして手をみせるというギャグをとばしつつ)高杉晋作じゃありませんけど(笑)」
Q.うちの妻は布袋寅泰の大ファンである
安倍 ◯「YESですね」
Q.辻元清美議員はイライラの総合商社だ
安倍 ×「非常に有意義な議論を……」(会場爆笑)
Q.橋下大阪市長は近い将来国政進出すると思う
安倍 ○「可能性はあるんじゃないですかね」
Q.日本はアメリカのポチではない
安倍 ○「YESですね」
Q.委員会は東京でも放送するべきだ
安倍 ○「関西でなければ見れないっていうのもブランドなんですがね、でも東京でも見てみたいって人多いですよ」