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室井佑月の「8.30反安保デモ」参加宣言にネトウヨタレント・フィフィが噛み付いた!

 いやいや、そのヘイトスピーチ同然の妄想捏造話は竹田恒泰も『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)で語っていたし、その竹田は今も同番組をおろされずに出演してますけど?とつっこみたくなるが、しかしフィフィは、タブーに触れたから干されたという陰謀論に凝り固まっているようだ。

 まあ、この思考回路ならば、「テレビは安保賛成がタブー化している!」「安保反対派の意見ばっかりだから干されるはずがない」と考えていてもおかしくない気はする。

 だが、はっきり言って「マスコミのスタンスに疎い」のはフィフィのほうだ。たしかに笑福亭鶴瓶や吉永小百合、大竹しのぶなどの芸能人たちが安保法案に反対を表明したり、ミュージシャンのあいだにもその動きは広まっている。しかし、室井のようなテレビ番組でコメンテーターをつとめるタレントや文化人のなかに、安保法案に反対する姿勢を明確にし、発言する人物がどれほどいるというのか。せいぜい『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、松本人志が賛成派的意見、中居正広が反対派的意見を口にしたくらいで、賛成か反対か、その態度さえはっきりと打ち出すタレントが見当たらないような状態だ。そういう意味では「マスコミのスタンス」は、“賛成か反対か意見を口にする”ことをタブー化しているといったほうがいい。

 そう考えると、室井の発言は堂々としたものだ。というのも、今回のデモ参加表明に限らず、室井は一貫して安倍政権の独断的な政治を批判しつづけているからだ。

 たとえば、ISによる邦人人質事件が発生した際は、室井は『ひるおび』(TBS系)で政府がきちんと交渉できていないのではと疑問視し、カイロでの安倍首相のスピーチがISを刺激したのではと指摘。これは当然の疑問であり指摘だが、こうした意見さえ、当時のワイドショーではコメンテーターから発せられることはほぼなかった。

 さらに、今回の安保法案についても、「週刊朝日」の連載でその欺瞞を繰り返し批判。国会での審議も〈この国の安全のための安全保障関連法じゃない、かの国のため。与党はそうはっきりはいえないから、野党に突っ込まれ苦しい答弁になる〉と批評し、〈自公の議員は、この国の国民も、アメリカに依頼されればすぐに差し出せる、弾薬のような消耗品と思っていないか? 人殺し兵器を他国に運ぶのも、現地で危ない目に遭うのも、いいだしっぺの彼らじゃない〉と、市民目線で論評している。

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