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松本人志の「安保法制反対は平和ボケ」「対案出せ」に尾木ママが反論! “対案厨”が陥っている勘違いとは?

「これらの論点の根本的間違いは
 この法案自体が
 憲法違反であり
 提案するのなら
 民主主義国家らしく
 ・憲法改正してから法制化するべきではないでしょうか!?
 憲法違反の安保法制化案は
 強行採決じゃなくて
 「廃案」
 しかないのではないでしょうか!?
 議論のボタンかけ違えているように思います…
 が…
 どうかしら!?」

 つまり、尾木ママは今回の安保法案は憲法違反であるところに最大の問題があり、「平和ボケ」「対案を出せ」と言うのは論理のすり替え、筋違いだというのだ。

 尾木ママの主張はまったく正しい。そもそも、今、政府が煽っている危機というのはすべて、個別的自衛権で対応できるものだ。集団的自衛権も新しい安保法制もまったく必要がないことは、国会論議でも専門家の分析でも明らかになっている。

 それを無理矢理強行しようとしているのは、安倍首相の個人的な野望でアメリカと勝手に約束をしてしまったからにすぎない。

 しかも、今回の安保法案は、尾木ママのいうように明らかな憲法違反なのである。それはサヨクやリベラル派だけが言っているのではない。自民党が国会に招致した保守系憲法学者・長谷部恭男氏はじめ、日本の憲法学者の9割以上が「違憲」と答えているのだ。

 明らかな違憲のこの法案が憲法改正の手続きをすることなく強行されれば、今後、徴兵制を含めたどんな解釈改憲も可能になる。そして、憲法は有名無実化し、日本は法治国家の体をなさなくなってしまう。今、もっとも危惧されているのはその点なのだ。

 そういう意味では、この安保法案に反対することは「平和ボケ」でもなんでもなく、きわめて現実的な判断だ。そして安保法案に反対する際に対案を出す必要などまったくなく、「廃案にせよ」「現状維持」で十分なのである。

 なぜなら、「反対するなら対案を出せ」という議論は、安倍政権や、その親衛隊の保守メディアたちによる批判封じの詐術であり、それに乗ることはそのインチキな前提を認めることになってしまうからだ。

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