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憲法学者だけじゃない! 高村副総裁も防衛省HPも「集団的自衛権は違憲」と言っていた!

憲法なんて関係ねェ!としたがる安倍首相(YouTube「ANNnewsCH」より)


 国会に招致された3人の憲法学者がそろって集団的自衛権・安保法制を「違憲」と指摘して以降、「違憲ではない」という弁明に必死の安倍政権。だが、その弁明自体がインチキであることが露呈し、さらにデタラメな弁明を重ねるという、異常な事態におちいっている。

 たとえば、菅義偉官房長官は当初、「集団的自衛権は合憲だとする憲法学者はたくさんいる」といっていたが、「誰がいるのか」と問われると、百地章氏、西修氏、長尾一紘氏の3人しか名前をあげられなかった。

 そして、先日、『報道ステーション』(テレビ朝日系)のアンケート調査によって、とうとう「たくさんいる」がまったくのデタラメであることが完全に証明されてしまった。同番組が有斐閣の発行する判例集『憲法判例百選』の執筆者198人に「集団的自衛権の行使は日本国憲法に違反するか」を聞いたところ、回答者151人のうち、132人が「憲法に違反する」、12人が「憲法違反の疑いがある」と答え、「憲法違反の疑いがない」はたったの4人。「安保法制は違憲か」という問いでは、「疑いがない」はさらに減って3人しかいなかった。

 しかも、菅官房長官が「集団的自衛権は合憲だとする憲法学者」として名前をあげた百地章氏、西修氏、長尾一紘氏の3人は全員、櫻井よしこが代表をつとめる民間憲法臨調のメンバーだ。この民間憲法臨調は日本会議や神社本庁と深い関係にあるウルトラタカ派憲法改正団体で、西は同団体の副会長、百地は事務局長をつとめている。

 こんな右翼イデオロギー集団に関係している学者なら、それは「合憲」と言うだろう。実際、国会招致され、違憲を指摘した小林節、長谷部恭男に対して、この3人が朝日新聞紙上で反論した「合憲の理由」は憲法学者の答えとは思えないものばかりだった。

 百地章氏「学者の解釈は私的解釈にすぎない。国は異論に縛られず、防衛に責任を持つ立場で進めればいい」
 西修氏「批判する学者は法案が従来の政府解釈を超えているから違憲と訴えている。だが、憲法の条文に照らして解釈すれば今回の法案は憲法の枠内だ」
 長尾一紘氏「日本の安全保障環境が大きく変化するなか、お二人は数十年前の見解をずっと持ち続けているのかと驚いた。政府見解を変えてはいけないルールはない」

 しかも、菅官房長官が名前をあげた西修氏は、以前、今回の政府見解とまったく違う主張をしていたことも明らかになった。

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