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キスマイ千賀、ピスタチオ小澤も! 急増中の“女子力男子”の実態とは?

 第3グループは第1グループと違い、自己満足型の「美」を追求するタイプ。きゃりーぱみゅぱみゅを目標に、自分基準の「カワイイ」を重視する「カワイイ男子」の一例は、花柄のスマホカバーを愛用し、フィンランドの人気ブランド「マリメッコ」ポーチに花のキーホルダーをつけている大学生。見かねた元軍人の祖父は直筆で「軍人勅諭」を書いて送ってきたというが、それすら花のポスターと一緒に壁に貼っていたという……。hydeやカリスマホストのビジュアルに憧れる「V系男子」、非喫煙は当たり前で、減塩、減油にこだわるなどストイックに健康志向を貫く「ヘルシー男子」もこのグループ。究極はネタやノリではなく継続的に普通の女子の私服を好む「女装男子」なのだそうだ。

 第4グループは第2グループの自己満足型。代表的なのは「ぬいぐるみ男子」で、自室に「くまのプーさん」のぬいぐるみをたくさん飾っている、フィギュアスケートの羽生結弦がその代表。都内の大学生はディズニーランドの年間パスポートを持ち、月5万円のアルバイト代のほとんどをぬいぐるみをはじめとしたディズニー・グッズに費やしているという。お笑い芸人ピスタチオの小澤慎一朗も昨晩の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)で、ただならぬスヌーピー愛を披瀝していた。このジャンルには「少女マンガ男子」や「アロマ男子」が存在する。

 ところで下世話ながら気になってしまうのは、女子力男子は当の「女子」からはどう思われているのだろうか? モテるのか、キモがられてるのかという素朴な疑問だ。本書では「女性も理解を示すケース」がいくつか登場するのだが、先日、興味深いテレビ番組があった。4月12日に放送された『美女たちの日曜日』(テレビ朝日系)では「女子力男子」の是非について女性コメンテーター12人(約一名は戸籍上男性)が討論。結果、意外にも「あり」と「なし」が半々と拮抗したのだ。「あり」派はと言うと、
「男一匹ガキ大将みたいな男と付き合って疲れた」(秋野暘子)
「(これまで)付き合った『男気』みたいな人とはうまくいかなかった」(新山千春)
「適度に(女子力が)あったほうが年齢上がってもキレイ」(IKKO)
 という、旧来のマッチョな男性像を否定し、新しい価値観を受容する姿勢を感じさせるものだったが、「なし」派の言い分は、
「男はやっぱりオスでいてほしい。(女子力男子は)子供できそうじゃない」(安藤和津)
「永久脱毛とか……そこまで行くと怖いよー」(三船美佳)
「ちっちゃいこと気にしてるヒマあったら、もっと大きな感じでいてほしい」(いとうあさこ) 
と、まあ、なんだかオッサン的メンタリティが匂う発言に終始したのであった。蛇足ながら離婚問題の渦中にいる三船と新山が正反対の反応を見せたのがなにやら味わい深いのだが。

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