「さくらさんと出会って(たかじんは)どんどん人間が変わっていくんですよ」
「破天荒で、すぐ人を殴る、宮根さんもよく殴られましたよね」
「ところがスタッフたちが、会うたびに変わっていくと、みんな言うんです。こんなやさしい笑顔をする人だったのかと」
これに対して、宮根はたかじんが自分にメモを遺していたことを持ち出し、たかじんの思い出をもう一度語ろうとする。
「たかじんさんは、闘病でたいへんななか、僕にもメモを残してくれた。それは、ずっと僕の心のなかだけに留めてるんですけど」
「さくらさんに対する愛情表現と、僕に対する愛情表現とちがうけど、やさしい人だったと思う」
そう語り、目を潤ませる宮根。ところが、百田はそれに対抗するようにこんな一言を発したのだ。
「はい、それも僕は見せてもらいましたけど」
このとき、宮根は明らかにムッとした表情を見せていた。そして、宮根は百田を無視するようにこう続ける。
「まあ、たかじんさんは地獄に行ってますよ。好き放題したんだから。地獄でテレビの企画考えたり、おいしいワイン探したりしてると思います」
宮根はわざと悪態をついて、自身とたかじんとのフランクな仲をアピール。そして、特集の最後では、『殉愛』について「まあこれが闘病記なのか、愛情日記なのかわかりませんけども」と突き放したように言い放ったのである。
すると、今度は百田がムッとして「愛の物語だとわたしは思います」と返した──。
これが当日の一部始終だ。多くの視聴者はスルーしたかもしれないが、注意深くチェックすると、そのやりとりはバトルといってもいいものだった。二人とも、明らかに相手に対して不快感を抱いており、これが、先述の百田のツイートにつながった可能性はあるだろう。