さらに「3年育休」に輪をかけるのが働者派遣法の改正(悪)案だ。もしこれが成立すれば、企業が安く劣悪な条件で、派遣労働者をとっかえひっかえしながら半永久的に使えることになってしまう。
要するに安倍政権の目指すも先は、女性を3年も家庭に押し込み、その後は安くて不安定なパートのおばさんとして働かせる。これでは女性の社会進出どころではない。企業や男性にとって有利なだけで、女性は男性を“永遠にサポート”する存在に貶められてしまうのだ。
有村担当相の起用といい、実は、安倍政権の本音は女性の社会参画を阻止し、専業主婦を増やすことなのではないか、という気さえしてくるのだが、それはうがちすぎな見方だろうか。
(伊勢崎馨)
最終更新:2015.01.19 05:09