それにしても、段ボールの隙間が許せない!というのは母ちゃんという生き物の性質なのだろうか。「みかん、ティッシュ、そしてなぜだかUFOが一つ仕送り。家に余ってたのは明らかだけど まあ、嬉しい」「実家から米が送られてきたのは嬉しいんですけど 中になぜかケチャップが…。割れないように?」というものから、大量の「炊き込みご飯の素」の中にさりげなく「入浴剤・バブ」がひとつだけ入っているというトラップめいたものまで。母ちゃんの独特すぎる愛情表現「仕送り」は、時に子を危険にさらすのだ!
母と子のジェネレーションギャップも、爆笑エピソード系を生み出す要素になっている。「穴あきジーンズを縫っちゃう。絶望的なダサさに…。」「アップルストアから届いた箱が冷蔵庫の中に入っていた。母ちゃん、それはアップルパイじゃないんだ」というエピソードは、笑えるエピソードの奥深くに、母ちゃんからの深い愛情や気遣いが感じられる。
「うちの母ちゃんはここまでの面白エピソードはない」と思っている人ほど、ぜひ母ちゃんを注意深く観察してほしい。母ちゃんたちの“濃い”エピソードの裏には、子への愛情があふれている。実は多くの母親が人知れず、“伝説”を持っているのだ。
(江崎理生)
最終更新:2014.09.16 07:36