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ナゲットだけでない! コンビニの弁当、ホットスナックに潜む恐怖

 こうしたコンビニの弁当を食べすぎるとどうなるか。なんと養豚業者が「コンビニの弁当やおにぎりを母豚に毎日3キログラムずつ与えたところ、奇形や死産が相次いでいた」のだという。これは西日本のブロック紙「西日本新聞」が数年前に報道したものだが、南氏が大分県の養豚業者を訪れた際に、同様の話を聞いたというのだ。

「詳しく聞いてみると、その養豚業者の方は、近所のコンビニから食品残渣をもらい受け、それを飼料にしていたそうである。すると数か月後、豚の出産に異常が出はじめた。まず死産が圧倒的に増え、生まれた子豚に奇形が目立つようになった。頭が2つあるもの、しっぽが3本あるものなどが生まれ、気味が悪くなったその養豚業者は、コンビニから残渣をもらい受けることをやめた。数か月たつと、その異常事態はなくなり、その後、奇形は生まれなくなったという。しかし、そのときに起こったことのショックから完全に立ち直ることができず、この方は養豚業から手を引いてしまった」というのだ。

 南氏はさらに人間への影響も懸念する。

「日本における奇形児出産頻度は、1999年度の調査では1.48%だったのが、2006年に1.80%に、そして、2010年には2.31%にまで上昇している(日本産婦人科医会先天異常モニタリングより)。豚の奇形や死産の件、そして人間の奇形児出産頻度が上がっている原因を、すべて食べものだけのせいにはしたくないが、原因のひとつ、それも決して小さくはないひとつだとはいえるだろう」と警鐘をならす。

 コンビニは便利なもの。そのためにコンビニ側は製造や保存を容易にし、製造コストを低くして、儲けをたくさん出す仕組みを作り出そうとする。しかし、その便利さは安全性と引き換えにしているのかもしれない。
(河内保雅)

最終更新:2014.08.01 07:14

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