そういったライバル心を持って切磋琢磨し、アイドルとしてのスキルを磨くハロプロ研修生。そのハイレベルなパフォーマンスが噂を呼び、『生タマゴShow!』のチケットも取りづらくなっているが、この人気はここ数年のものだという。
「2011年末に前身組織のハロプロエッグから『ハロプロ研修生』にリニューアルしたんですが、ちょうどこのあたりから人気が上昇し始めました。そして13年にJuice=Juiceが結成されると、ハロー!プロジェクト本体にはそれほど興味がないのに、ハロプロ研修生だけは熱心に追いかけているといったファンも出てくるようになりましたね」(前出アイドルライター)
人気が上昇したきっかけは、モーニング娘。とスマイレージのオーディションだったという。
「11年にモーニング娘。9期・10期とスマイレージ2期のオーディションが開催されて、合計12人の追加メンバーが入ったんですが、そのうち4人がハロプロエッグのメンバーでした。この3つのオーディションで、研修生への注目度が増したのは間違いないです」(前出アイドルライター)
同時に、研修生たちのモチベーションも上がっていく。
「実はオーディション経由で研修生が正規メンバーになったのは、11年が初めてだったんですよ。明確に“研修生から正規メンバーに昇格”という道が示されたことで、研修生たちのモチベーションはかなり上がったはず。ちょうど12年あたりから、ステージ上でのアピールも激しくなってきて、研修生たちの“本気度”がひしひしと伝わってくるようになりましたね。そんな研修生たちを見たら、ファンだって“こりゃあヤバい。面白い”ってなりますよ」(前出アイドルライター)
現在、モーニング娘。'14の12期メンバーオーディションか開催されているほか、プロデューサーのつんく♂は、今後もハロプロ研修生のメンバーで新ユニットを結成する予定があると話している。デビューのチャンスはまだまだ十分に残されており、研修生たちのレッスンもさらに気合が入ることだろう。
少なくとも向こう10年は、アイドル界の第一線で活躍し続けるはずのハロプロ研修生。これからの女性アイドル業界を追いかけたいのであれば、このエリートアイドル予備軍を押さえておく必要がありそうだ。
(金子ひかる)
最終更新:2014.08.11 05:25