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“壁ドン”からの“壁ギュ”…女子が一番萌える“壁ドン”はどれ

『きみと壁ドン』(講談社コミックスフレンドB)

「壁ドン」なるものをご存知だろうか。男性が女性を壁際で追いつめ、「ドン!」と壁に手をつき迫る。この「壁ドン」が、いま女子高生のあいだで、「一度はされてみたい!」と大人気なのである。

NHK教育テレビのバラエティ番組『Rの法則』で全国200人の女子高生に聞いた“「男子が好きな女子に出していると思う」脈ありサイン”というランキングでも、「壁ドン」は見事1位に。さらに、「壁ドン」ブームの火付け役といわれるマンガ『L DK』(渡辺あゆ/講談社コミックスフレンドB)が映画化された際は、出演者が女子高生に壁ドンするというイベントも行われた。7月8日スタートのドラマ『GTO』(フジテレビ系)でも、Sexy Zoneの菊池風磨が壁ドンするシーンが見られると話題になっている。

もはや、「壁ドン」といえば、うるさい隣人へのクレームでも、カツアゲの前フリでもない、女子のときめきシチュエーションとして浸透。この多くの女子をときめかせている「壁ドン」だが、最近ではそのバリエーションもかなり豊富になってきており、「壁ドン」ばかりを集めたオムニバス『きみと壁ドン』(講談社コミックスフレンドB)まで出版された。「壁ドン」がなぜそこまで女子を萌えさせるのか。同書から「壁ドン」の魅力を探ってみよう。

まずは、“いつも恋人未満の男友だちから壁ドン”されるパターン。「なやめるハンサムガール」(作・るかな)に登場する真琴は、長身スレンダーで中性的な顔立ちに低めの声のため、男の子に間違われることもしばしば。幼なじみで同じ部活の健介ともいつも一緒にいるものの、男同士のような関係になっていた。自分が女として見られていると思えず、ほかのかわいい女の子たちに嫉妬してしまう真琴。

そんな真琴に対して、健介は握ったこぶしを力強く壁にたたきつけるように壁ドン! そして、一言。「じゃなきゃ毎日一緒にいねーし」――。普段とはちがう真剣な男の表情を見せるのだ。いつも一緒にはしゃいだり、じゃれたりしている相手からいきなり男の部分を見せられると、たしかにドキッとしてしまう。

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