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高市早苗の「秘書を信じる」のゴマカシ、応援団の「週刊誌ネタ」批判に騙されるな!「文春」が突きつけたネガキャン工作の決定的証拠

「週刊誌ネタで批判するな」とわめく高市応援団の矛盾 進次郎のステマは「文春」に丸ノリで叩いていたくせに

 だが、一方で気になるのは、この高市首相と高市事務所の民主主義を歪める不正の追及に水を差す動きが広がっていることだ。

 SNSでは、「私は秘書を信じる」という弁明への批判が広がると同時に、前述したように「なぜ野党は週刊誌ネタの下らない質問で国会の時間を空費するのか」という週刊誌・野党攻撃が沸き起こり、Xのトレンドには「週刊誌ネタ」というワードも入った。

 もちろん、この「週刊誌ネタ」というワードの入った投稿の多くは、高市応援団やネトウヨが高市首相のスキャンダル追及を封じ込める意図を持ったものがほとんどだ。

 その典型が、安倍政権の御用記者でいまは高市首相ベッタリの産経新聞記者・阿比留瑠比氏だ 

 阿比留氏は、5月11日に〈週刊誌ネタでこういう質問ばかりして喜んでいるから、立憲民主党は呆れられ、嫌われる〉と、文春報道を追及した森議員を腐すポストをしているのだが、じつはこの阿比留氏、昨年の自民党総裁選前に、高市氏の対立候補だった小泉進次郎氏のステマ問題が同じ「週刊文春」で報じられ、進次郎氏がその非を認めると、そのあとに産経の記事をリポストするかたちで、こう投稿しているのだ。

〈こんな首相が欲しいですか?…小泉進次郎氏陣営が「ステマ要請」 文春報道の事実関係認める「ルール守る方針共有」〉

 ようするに、自分が支持する政治家の政敵については平気で週刊誌の報道に乗っかって攻撃をしながら、自分がベッタリな政治家のスキャンダルは「週刊誌ネタ」だからといって矮小化をはかっているのだ。
  
 その臆面のなさには呆れ果てるほかはないが、しかし、問題なのは、国会がこうした一部の高市応援団の主張に引きずられて、「週刊誌ネタは国会でやることじゃない」という空気になりつつあるということだ。

 そもそも、新聞・テレビというマスメディアが政権批判にすっかり及び腰になってしまった安倍政権以降、政治家の不正を正しているのは、週刊誌と「しんぶん赤旗」だけという状況になっている。

 実際、安倍政権時代の、小渕優子の公選法違反、甘利明経済再生相の口利き疑惑、河井克行夫妻の公選法違反、黒川弘務東京高検検事長の賭けマージャン問題などはすべて「週刊文春」がスクープしたものだし、官邸による性加害もみ消し圧力事件や岸田首相の息子の外遊観光などは「週刊新潮」、そして、自民党を根底から揺るがす大きな問題になった安倍派の裏金問題も火をつけたのは「しんぶん赤旗 日曜版」だった。

 高市政権になってその傾向はもっと強まっており、「週刊文春」や「しんぶん赤旗 日曜版」が高市首相のパーティ券問題について具体的な証拠を突きつけても、「週刊文春」や「週刊現代」(講談社)がサナエトークンの問題について決定的な証言を報じても、新聞やテレビは一切後追いしていない。

 ただでさえこうした状況が起きているにもかかわらず、自民党や政権応援団による「週刊誌のいい加減なネタ」「政党機関紙のためにする情報」などという矮小化の仕掛けに乗せられて、国会までが追及を放棄してしまったら、それこそ政治家の不正を問題にできる場所がなくなってしまう。そして、世論が不正追及への関心を失えば、ますます新聞やテレビは腰が引け、検察も動かなくなる。つまり不正も汚職もやりたい放題の“独裁”状態となってしまう。
 
 先の衆院選後、SNS上に拡がった“批判への批判”に対し、作家の平野啓一郎氏は〈批判を嫌うという風潮は、政治にとっては、悪党の天下ですね。悪いことする政治家は、別に誰かを批判する必要もなく、批判される被害者ヅラが出来るわけですから〉と投稿していたが、まさにそのとおりだろう。

 しかも、高市首相は嘘つきの多い自民党の中でも、指折りの嘘つき政治家だ。2023年、自身が総務相だった安倍政権下の放送法の解釈変更をめぐる総務省の内部文書が問題になった際、文書を「怪文書」「捏造だ」と全面否定したうえ、“捏造でなければ議員辞職する”と啖呵を切ったが、その後、総務省がこれを行政文書だと認めると、まったく知らんぷりを決め込むという厚顔ぶりを見せた。

 おそらく今回も、「秘書を信じる」と言い張れば、なかったことにできると思っているのだろう。こんな「悪党の天下」を阻止するためにも、公正な選挙や民主主義を歪める不正疑惑を有耶無耶にするわけにはいかない。

最終更新:2026.05.14 07:01

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