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テレビ朝日で統一教会報道がタブーに!『モーニングショー』放送差し替え、ネット動画を削除! 圧力を囁かれる政治家の名前

『モーニング』は有田芳生「政治の力」発言の翌日から報道取りやめ、自民党議員と統一教会の関係を証言するニュースも削除

しかも、『モーニングショー』の場合は不可解なことに、ある日を境に報道姿勢が一変していた。

『モーニングショー』は当初、統一教会報道に消極的だったわけではなかった。特集で統一教会と政治家の関係を取り上げ、玉川徹氏らもかなり批判的なコメントをしていた。そして、18日には、統一教会問題を追及してきたジャーナリスト・有田芳生氏が出演、その発言が大きな話題になった。

有田氏の発言は、1995年ごろ、警察が統一教会の摘発に意欲を示し、警察庁と警視庁からレクチャーの依頼があったが、捜査は実現せず、その理由について、有田氏が10年後、警察庁・警視庁幹部2人に質したところ、「政治の力だった。圧力」という答えが返ってきたというもの。この発言は大きな反響を呼び、Twitter上でも「政治の力」がトレンドワード入りしたほどだった。

 ところが、その翌日、19日から、『モーニングショー』は突如、統一教会と自民党の癒着どころか、統一教会の違法献金などの問題も取り上げなくなかった。

もちろん、これはたまたま、ではない。実は、有田氏は翌日19日にも同番組に出演する予定だった。ところが、突如番組側からキャンセルの連絡が来たという。何かの事情で報道を取りやめたことが露骨にわかるエピソードだが、テレビ朝日では、これだけではなく、すでに放送された報道をなかったことにするという事件まで起きていた。

前述したように、『報ステ』でも『モーニングショー』でも統一教会問題を取り上げなくなったテレビ朝日だが、7月24日、『報ステ』の日曜版である『サンデーステーション』が、自民党の北村経夫・参院議員が統一教会の全面支援を受けていた問題を報道した。

同議員の元選挙スタッフである近藤将勝氏がVTRに登場し、2013年参院選において「北村氏の後援会名簿に多数の旧統一教会系の方々の名前、統一教会系団体の肩書が載っていた」「統一教会系の団体から派遣されていた女性がいた」「選挙期間中に統一教会から送られてきたFAXに北村氏が教会で遊説する日程が書かれていた」ことを証言したのである。

VTR後にキャスターが一切コメントすることなく次の話題に移るなど腰が引けた部分はあったものの、近藤氏による実名証言を放送したのはテレ朝がはじめて、ネット上でも「テレ朝がようやく統一教会問題を取り上げた!」などと話題になった。

ところが、である。驚いたことに、テレビ朝日はこの報道のアーカイブを削除してしまったのである。

『サンデーステーション』が放送した北村議員の元選挙スタッフ・近藤氏の証言は、当初、ネットの「テレ朝news」でも放送された動画と放送内容を書き起こした記事が掲載され、Yahoo!ニュースにも配信していた。しかし、その記事が、アップから1日と経たないうちにテレ朝のニュースサイトからもYahoo!ニュースからも消えた。通常なら投稿されるはずのテレ朝の公式YouTubeチャンネルでも、放送された動画は確認できない。

誤報ならこういう措置を講じることはあるが、北村議員をめぐる近藤氏の証言は、テレ朝の報道2日後7月26日に『news23』がもっと踏み込んだかたちで報じているし、その翌日27日にも『ミヤネ屋』と『ひるおび!』が取り上げている。

 にもかかわらず、テレビ朝日は動画や書き起こし記事を全面削除したのである。

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