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駐オーストラリア大使が旧日本軍が爆撃した場所で「旭日旗が見られて喜ばしい」とツイート、豪でも批判が殺到! 外交官までネトウヨ化?

山上大使の旭日旗礼賛にアメリカで日本研究する大学教授も「これ本当の大使なんですか?」

 ところが、こうした批判の声に対して、日頃から「旭日旗に文句をつけるのは中韓だけ」と言い募っている日本のネトウヨは、「中国や韓国が大使にイチャモンをつけている」「文句を言っているのは中国人と韓国人と反日活動家」などと日本語・英語で反論してまわっていた。

 しかし、実際にツイートをチェックしてみると、中国や韓国に関係するとみられるアカウントからの批判もあったものの、オーストラリアやアメリカ、アジアの人からと思われる批判はそれ以上に多かった。

 こうした日本の侵略の史実を無視したネトウヨの反論についても批判の声が上がっている。たとえば、中国・韓国が絡んでいるというネトウヨのツイートに対して、こんなコメントが投稿されていた。

〈旭日旗のもとに行われた残虐行為を認識するのに、中国人か韓国人である必要はありません。オーストラリア、イギリス、インド、ビルマ、インドネシア、フィリピン、ヴェトナム、マレーシア、シンガポール、カンボジア、琉球、ラオス、太平洋諸島の人々……みんな日本の被害者です(You don't need to be Chinese or Korean to recognize the atrocities perpetrated under the Rising Sun flag. Australians, British, Indians, Burmese, Indonesians, Filipinos, Vietnamese, Malaysians, Singaporeans, Cambodians, Ryukuans, Laotians, Pacific Islands... all victims of Japan.)〉

 まあ、ネトウヨの国際社会への視点欠落はいまに始まったことではないが、問題は、駐オーストラリア大使という公職、しかも外交に関わる人間が、大日本帝国と軍国主義の象徴である旭日旗が、まさに甚大な被害を受けた地で掲げられている様子に対し「喜ばしい」という非常識なツイートをしたということだろう。

 この点についても、もちろん、厳しい批判の声が上がっている。たとえば、日本史研究で知られる米・ノースウエスタン大学のエイミー・スタンリー教授は、本物の大使とは信じられない、とまでツイートしていた。

〈これは非常に……まずいです。もしかして、これ本当の大使なんですか? ヤバっ(This seems extremely . . . not good. Could this possibly be the actual ambassador? Because yikes.)〉
〈ひょっとするとフェイク・アカウントですか? 本物の大使とは信じられません(Is it perhaps a fake account? I can’t believe it could be real.)〉

 だが、残念ながら、山上大使は本物の大使だし、このアカウントはフェイクでもない。しかも、山上大使のこの姿勢は現在、日本の外務省の姿勢でもある。

 前述したように、山上大使はツイートの末尾に「Rising Sun Flag as Japanese Longstanding Culture(日本の伝統文化である旭日旗)」なる動画のリンクを貼っており、SNSでは、その内容についても、「この動画もいったい何を考えてるんだ!?」と呆れる声が上がっていた。

 だが、この動画は、9月6日に外務省が公式YouTubeチャンネルにアップしたもので、2019年5月24日、外務省のHPにアップされた「旭日旗」に関する説明文書とほぼ同じ内容を動画にしたもの。“旭日旗のデザインは、日本で古来より親しまれ、自衛隊で長年使用されてきたもので、国際社会にも受け入れられている”“問題ない”と主張するものなのだ。

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