中谷府議は26日まで登庁、発熱して27日に即検査、即入院 28日にはFacebookも更新 2日に退院
府のHPによると、中谷府議は4月26日の時点では登庁している。これと、先の府議会事務局の回答を考え合わせると、中谷府議は26日まで普通に仕事していて、その日の夜か27日に発熱してすぐにPCR検査を受け、すぐに結果が出て、すぐに入院したことになる。
しかも、状況から見ると、中谷氏が入院時点で重篤な状態だったとは思えない。同じく大阪府のHP には入院発表時点で〈5月2日まで入院予定〉と、最初から退院予定が記されていたからだ。重篤な状態で退院予定日を発表できるものなのだろうか。
また、中谷府議のFacebookには、感染確定翌日の28日夕方、コロナとは何の関係もない告知情報のシェアが新たに投稿されていた。
もちろん、大阪府議会事務局が把握していない基礎疾患があったり、重症に近い状態だった可能性はゼロではないが、しかし、当時もいまも大阪は重い症状でもなかなか入院できず、自宅で亡くなっている患者が多数出ているのだ。マスコミ報道でも、高齢者施設の感染者が入院できず亡くなったケース、呼吸不全でも入院できないケースなどが報道され、5月4日には入院待ちの患者が2名死亡した。
そんななかで、権力を握る維新の政治家が感染して即検査、即入院したというのは、やはり何らかの力が働いたという疑惑が出てくるのは当然だろう。
本サイトは、5月4日、この事実関係を報道した記事を配信、少なくとも維新や吉村知事は入院の経緯について納得できる説明をするべきだと指摘した。
この中谷府議の感染判明後即入院問題は、本サイトの報道後、さらに大きく広がり、ネット上では「維新特権」「維新トリアージ」などの声も上がった。
しかし、その後、吉村知事も松井一郎・大阪市長も維新も、この問題についてまったく説明していない。
当の中谷府議も、4月28日を最後に止まっていたFacebookを退院後の8日から更新しているが、コロナによる入院には一切触れず、「副首都・大阪の確立」をアピールする吉村知事のコラムが掲載された府のメルマガの告知やワイン通販の宣伝ページ、大阪維新の会の活動報告など、何の関係もない記事をシェアしている。
そのなかに、「維新の会の活動に関するデマや切り取り情報について」というサイトのシェアがあったので、中谷府議の入院に関する非難への反論でもあるのかとリンク先を見に行ったのだが、何の関係もなく、反論が掲載されているだけだった。