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森喜朗会長がJOC会議で“女性差別”丸出し発言し国際問題化必至! 山口香、高橋尚子ら女性理事が理事会密室化に反対したことへの腹いせか

森喜朗会長がJOC会議で女性差別丸出し発言し国際問題化必至! 山口香、高橋尚子ら女性理事が理事会密室化に反対したことへの腹いせかの画像1
東京2020オリンピック公式ウェブサイトより


 東京五輪大会組織委員会の森喜朗会長が、とんでもない女性差別発言をおこなった。本日3日におこなわれた日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で、女性理事を増やすというJOCの方針に対して「女性の理事を増やしていく場合は、発言時間をある程度、規制をしないとなかなか終わらないので困る」などと発言したのだ。

 朝日新聞デジタルの報道によると、森会長は「これはテレビがあるからやりにくいんだが」と前置きしながら、「女性理事を選ぶというのは、日本は文科省がうるさくいうんですよね。だけど、女性がたくさん入っている理事会は、理事会の会議は時間がかかります」と発言。こうつづけたという。

「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、自分もいわなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです」
「結局、あんまりいうと、新聞に書かれますけど、悪口言った、とかなりますけど、女性を必ずしも数を増やしていく場合は、発言の時間をある程度、規制をしていかないとなかなか終わらないで困るといって。そんなこともあります」

 理事会で意見をおこなうことは理事として当然のことだが、それを「女は競争意識が強い」と批判すること自体、何を言っているのかという話だが、そもそもこの国では公的機関であれ企業であれ意思決定の場に女性はほとんど登用されておらず、先進国のなかでも最低レベルの状況。だいたい会議で長々と話す男性もいくらでもいるし、もし男性が会議で発言しないという実態があるのだとしたら、むしろそうした男性がオープンな議論を軽視し、裏や密室で談合のような形で物事を決める悪習に囚われているということだろう。にもかかわらず、「発言の時間をある程度、規制をしていかないと困る」とは、意思決定の場から女性を排除しようとする、まぎれもない女性差別発言だ。

 当然、この発言が報じられると、Twitter上では批判が巻き起こった。

〈日本の男尊女卑の宿痾を煮詰めたような酷い性差別発言ですね。言葉を失います〉
〈ただでさえも日本はジェンダーギャップ指数が世界153か国中121位、要職における女性の比率が少なすぎる。そうした中で女性の発言を封じるようなことを言うのはまさに女性差別に拍車をかけるだけ。そんな人物が会長を務めるようなら東京五輪は中止でいい〉
〈この発言ひとつで更迭でしょ。普通〉
〈彼の女性蔑視発言は世界的に見ても日本の恥〉
〈「わきまえた(良い)女性」と「わきまえない(悪い)女性」を家父長的に勝手に線引きし、後者を処罰する。ミソジニーの教科書の例文なのか?〉

 いや、事はネットで批判されているというレベルの話ではない。オリンピック憲章(2019年版)では、性別や性的指向に基づく差別を受けないとする差別禁止事項を定めている。それが、よりにもよって開催国の組織委の代表が、JOCの会議という公の場で差別を平然と言い放ったのである。このままでは、東京五輪が国際社会から総スカンという事態になりかねない。実際、すでに米ニューヨーク・タイムズも森会長の発言を報じている。

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