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医療崩壊一歩手前でも「GoTo」に固執する菅首相の異常! 分科会の見直し提言にも「マスクをつければ大丈夫なんだ」

医療崩壊一歩手前でも「GoTo」に固執する菅首相の異常! 分科会の見直し提言にも「マスクをつければ大丈夫なんだ」の画像1
首相官邸HPより


 自分が旗を振る政策の間違いを、この男は絶対に認めないらしい。全国の死者が41人と過去最多を更新した昨日1日、菅義偉首相は「GoToトラベル」の東京都の扱いについて、「小池都知事から『GoToトラベル』について65歳を超える高齢者、基礎疾患をお持ちの方々の利用の自粛を呼びかけたいと要請があった」「国と東京都がしっかり連携し、感染拡大を阻止することで一致した」とコメント。「高齢者、基礎疾患のある人への利用自粛呼びかけ」という信じがたい対応を打ち出したのだ。

 これまで当の政府が「若者が感染を広げている」とさんざん言ってきたのに、東京「GoTo」では高齢者と基礎疾患がある人に「自粛の呼びかけ」をするだけ──。「東京除外」を求めようとしない小池百合子・東京都知事の態度も酷いが、それ以上に下劣なのは菅首相だ。

 無論、「高齢者、基礎疾患のある人への利用自粛呼びかけ」などで状況が変わるはずがない。たとえば、国立国際医療研究センターの忽那賢志医師は1日放送『報道ステーション』(テレビ朝日)で「東京都では、高齢者は家庭内感染や高齢者施設への持ち込みによって感染しているということが分かっています。そうした感染は、もともとは家族や若い世代から起こっているので、高齢者や基礎疾患がある人だけの行動制限をしても感染を防ぐことは難しいです。もっと広い層を対象にすべきではないかなと思います」と指摘。

 しかも、重大なのは、今回の「高齢者・基礎疾患のある人の利用自粛」のアナウンスによって、かえって感染拡大の危機感が薄れてしまうことだ。菅首相は「勝負の3週間」と言いながら、これでは感染拡大地の「GoTo」にお墨付きを与えたも同然だ。

 そもそも、政府の分科会は「ステージ3」相当と判断された地域は「GoToトラベル」を一時停止するよう提言しており、分科会の尾身茂会長も札幌市や大阪市、名古屋市とともに東京23区は「ステージ3」相当という見解を示している。

 それどころか、東京都の現状はすでに「ステージ4」に近づきつつある。7つの指標のうち「重症者用病床使用率」と「感染経路不明割合」では「ステージ4」に達しており、とりわけ重症者用に受け入れが可能となっている病床数は11月29日時点で81床で、すでに87.7%が埋まっている状態。さらに、大阪府と同様、重症患者の増加で看護師不足が深刻化しており、医療関係者からは「もう看護師は限界状態だ」「病床が確保できても看護師の手立てがつかない」という声があがっている(2日放送『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』CBCテレビ)。

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