韓国で起訴された朴槿恵の記事も現地報道を引用しただけ
また、内調の国際部門といえば、外交上必要な他国の動向、内情を探るのがミッションのはずだが、加藤氏については、「そんな能力があるのか」という声も上がっている。
「加藤さんはもともと警視庁の公安担当だが、正直、当時もスクープを飛ばしたという話はあまり聞いたことがないし、いわゆる情報を持っている記者ではなかった。ソウル支局に行ってからも、現地のメディアを引用しただけの記事や、適当なトバシ記事を送ってくることが多く、韓国政府にも野党にも独自の情報源があるとはとても思えなかった」(前出・産経新聞関係者)
実際、加藤氏が起訴された問題の朴槿恵の密会記事も、実は朝鮮日報のコラムを引用して、それに憶測を書き連ねただけのものにすぎなかった。
そんな記事を書き散らかしているような人間が内調の朝鮮半島担当になっても、せいぜい現地のいい加減な記事を右派マスコミに横流しして、嫌韓をいたずらに煽るくらいしかできないのではないか。
もっとも、“日本のCIA”などという触れ込みの一方で、実際は「マスコミ報道をチェックしているだけ」「メディアやネットで政権に有利な謀略情報を流しているだけ」とも言われている内調。加藤氏の抜擢はある意味、ふさわしい人事と言えなくもない。
(編集部)
最終更新:2020.09.30 08:01