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近畿財務局職員・赤木さんの遺書と手記に、映画『新聞記者』の出演女優が…自殺した官僚の妻を演じた西田尚美が「涙が出ました」

松坂桃李も語っていた映画『新聞記者』出演のリスクと覚悟、西田尚美も…

 だが、西田を評価したいのは、そうした思いを言葉にしてきちんと発信したことだ。そもそも、政権批判に踏み込む映画『新聞記者』は、出演する俳優もバッシングに晒される可能性があり、大きなリスクがともなっていた。実際、主人公である女性新聞記者は『サニー 永遠の仲間たち』『怪しい彼女』などで知られる韓国の実力派女優・シム・ウンギョンが務めたが、当初、日本の女優にオファーしたが断られるなどキャスティングが難航したとの報道もあった。

 だが、松坂桃李ら多くの俳優がそうしたリスクを承知の上で、この映画が描くテーマに共感して、出演をしていたのだ。実際、松坂は日本アカデミー賞の授賞式で「この作品は、僕の知る限り、実現するまで二転三転四転五転ぐらい、いろんなことがあって。それでもこの作品を届けたいという人たちが集まって、撮り切ることができました。僕自身もものすごく、10年ちょっとですけど、やってきて、ものすごくハードルの高い作品、役だと思ったんですけれども、ウンギョンさんと一緒にお芝居できて、最後まで駆け抜けることができました」と、映画公開に至るまでの苦労を明かしている。

  また、「日刊スポーツ映画大賞」作品賞受賞式でも、「『これが公開されたら、僕らいないかもね』とプロデューサーに言われていました。無事公開できればいいなという思いが強かった」と語っていた。

 総理大臣案件を押し付けられ、自殺した官僚の妻を演じた西田尚美もまぎれもなくその一人だった。しかも、西田はそれだけでなく、赤木さんの遺書と手記を読んで感じたことを自分の言葉で発信したのである。

 週明けからは、国会でも赤木さんが自らの命をかけて告発したこの問題が取り上げられる。安倍首相の不正を封じ込めようとする安倍応援団が「新型コロナのこの時期に、森友や改ざん問題をやっている場合か」と圧力をかけてくるのは目に見えているが、そうした声に抗して、真相解明の流れを作り出すためにも、一人でも多くの人に声をあげてほしい。

最終更新:2020.03.22 11:59

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