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首里城炎上でヘイトデマ垂れ流すネトウヨの歴史への無知 安倍首相は沖縄県民の心情に寄り添う姿勢なし

首里城炎上でヘイトデマ垂れ流すネトウヨの歴史への無知 安倍首相は沖縄県民の心情に寄り添う姿勢なしの画像1
首里城正殿(首里城公園公式HPより)


 沖縄県の首里城で火災が発生し正殿などが全焼したことをめぐり、ネット右翼たちがTwitterなどでまたぞろ「韓国人か中国人が放火」なるデマをばらまいている。

〈韓国人による放火だろ〉
〈首里城が燃えています。放火か、日本の歴史的建造物や文化財に対して破壊活動をする背景は日本人ではない、反日マイノリティによるテロを疑うべきです〉
〈首里城燃えたのほぼ在日の犯行だろ。普通そんなの燃やさないから。文化壊す目的以外ないでしょ〉
〈警備体制ちゃんとしてたのか? 沖縄には反日外国人が住みついている。 首里城を狙うのは火を見るより明らか〉

 消防などによると、11月1日の段階で出火原因は特定できていない。これら「韓国人・中国人放火説」なる言説はまったく根拠のないデマであり、差別を煽るヘイトスピーチだ。社会的事件が起きるたびに流れるヘイトデマが、今回の首里城炎上でもまたぞろ出てきたというわけだ。

 それだけではない。ネット上では〈首里城が焼き討ちされたか、沖縄に左翼ばかり入れてるから放火されるんだよ〉〈首里城燃えても沖縄がお気の毒に思えないのは、こういう反日左翼を県民が選んでいるからなんですよ〉なるツイートも目立つ。さらに沖縄タイムスが、火災の不安やショックで小学校を休んだ児童らもいると伝えると、ネット上では〈クソザコメンタルすぎて草。沖縄県民ってこんなのばっかなん?〉〈サボりたいだけやろ。自宅が焼けた訳でもなし、なんで飯食えんやら学校行けんやら言うてんの。沖縄やっぱり変〉なるコメントがつくなど、沖縄を貶める発言が飛び出しているのである。

 その下劣さに言葉を失うが、呆れるのはその無知・無教養ぶりだ。首里城がどういう歴史を持ち、沖縄県民にとってどういう存在なのかわかっているのか。首里城は、かつて琉球王国の宮殿だったという歴史のみならず、沖縄戦、戦後復興にいたる沖縄の歩みそのものを象徴している。

 もともと首里は、かつての琉球王国の王都であり、独自の琉球文化の中心地だったが、1609年には島津の軍事侵攻を受け、薩摩藩に従属させられた。そして明治時代の1872年には政府によって琉球藩とされ、1879年に沖縄県として大日本帝国に併合された(琉球処分)。この間、首里城は二度の火災に見舞われているが、そのたびに再建されてきた。

 だが、その“琉球文化そのもの”といえる首里城は、太平洋戦争の沖縄戦で、ほぼ完全に破壊されてしまった。日本軍は首里城の地下に第32軍司令部を設置したため、この首里周辺の中部地帯は“防衛ライン”として最大の激戦地のひとつとなった。とりわけ1945年4月後半からは米軍の総攻撃を受け、あたりは首里城もろとも壊滅。琉球王国の歴史ある文化財が、日本の起こした戦争によって破壊されてしまった。つまり、戦争での首里城焼失は、“本土の捨て石”とされた沖縄戦の象徴でもある。

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