韓国に対する差別攻撃を諌めた“ぱるる”島崎遥香にさらにネトウヨが攻撃
こうしたケースでは「不快な思いをさせて申し訳ありません」といった書き方で事態をおさめる場合も少なくない。しかし、島崎はそのように臭い物にフタをするような書き方はしなかった。
「優先席は必要としている人に譲るべき。海外の良いところはどんどん吸収するべき」という、至極真っ当な主張に対して、こんな差別的な暴言を吐いてきた連中こそがおかしいということを言外に滲ませた。ひどい炎上に晒されながら、それでもなお、ヘイトに対して明確に「NO」と主張した彼女の姿勢は、高く評価されていい。
しかし、ネトウヨからの攻撃は止むことなく、その後〈日本人として悲しくなった〉と綴った上記のツイートも削除されてしまった。ついには、現在ではそれ以外のツイートも事務的なものをのぞいてほぼ全削除し、インスタグラムも非公開になってしまっている。これも、ネトウヨからの炎上攻撃と無関係ではないだろう。
この削除が本人の意志によるものなのか、所属事務所などの意向によるものなのかはわからないが、これでは、まるで彼女が失言でもしたように見える。
言うまでもないが、島崎は何ひとつおかしなことを言っていない。むしろ、島崎の発信は、日韓双方の友好のためには非常に意義のあることだった。政権やメディアが日韓の敵対意識を煽り立てるなか、こうした文化的な交流、リスペクトの感情は数少ない希望だ。
しかし、現実はそういう文化交流や個人の友好的な言葉さえも攻撃の対象にされ、封じ込められてしまう。いったいこの国は、どうなってしまうのか。
(編集部)
最終更新:2019.07.26 12:51