維新・馬場幹事長は謝罪文を代わりに作り、最後まで長谷川を庇い続けた
まったくその自分本位すぎる思考回路にはクラクラしてくるが、信じられないのはその先だ。反維新による〈切り取り・編集〉だと言い張る長谷川氏がなぜ、発言を謝罪・撤回したのかという理由がこんなふうに書かれているのだ。
〈覚悟を決めるしかありませんでした。
堺市長選の前。そして参院選のわずか2カ月前。
相当にしっかりと攻撃態勢が組まれていると理解するしかなかった。〉
〈馬場幹事長とすぐに相談しました。愕然としていてもしょうがありません。僕と馬場さん二人の共通認識が二点挙がりました。
①政治家である(目指す)以上は全てが『結果責任』=騒がれた段階でアウト
②今の最優先課題は堺市長選の勝利とする
(中略)
であれば今やらなければいけないのは②の最適解を求めること。そこを一番考えなきゃ。
維新が堺市長を取る。もう目の前まで来ている。絶対に負けてはいけない。
まさかの丸山さんの問題が大きく取り上げられてしまっていました。何があっても、これ以上の延焼を防ごう。〉
さらに、ブログはこう続いている。
〈すぐに馬場さんや馬場事務所と相談し、全面謝罪する文章をアップしました。
その上で、とにかく黙る。
全面的に黙る。すべてのSNSをストップ。そうすれば、きっと2・3日で収まるでしょう。
馬場さんの作って下さった謝罪文は完璧でした。事実、何とか2・3日である程度の場を収めることが出来ました。〉
謝罪・撤回したのは堺市長選のためで、ブログでの謝罪は馬場幹事長がつくったものだったと告白したのだ。また、馬場幹事長は最後まで長谷川氏をかばっていたという。
〈しかし。馬場幹事長が「長谷川さんが下りたという形にしましょう」と言い続けてくれました。「長谷川さんの将来がかかっている大事なポイントですので、これ以上長谷川さんが傷つかないようにしてください」と。〉
〈最後まで馬場さんには慮って(おもんばかって)いただきました。〉
ようするに、長谷川氏だけでなく、維新・馬場幹事長も発言の重大性、差別性についてまったく認識しておらず、堺市長選のためにその場しのぎで対応しただけだったということだろう。
そもそも、「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」と発言したのをはじめ、女性差別発言など、数えきれない差別発言や問題発言を連発してきた長谷川氏に公認を与えたことじたい、維新の差別体質は明らかだったが、ここまで問題になっても、まだ「長谷川さんが傷つかないように」などとかばっていたとは……。これでは、馬場幹事長もほとんど長谷川氏と同じ思想を持っているとしか思えない。