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女性天皇を阻む安倍首相と右派のヤバすぎる主張!「神武天皇のY染色体は男系男子だけ」「種が違うと困る」

「旧皇族の男系男子を養子にしろ」竹田恒泰を天皇にしていいのか

 つまり竹田サンは、70年以上も前に皇籍離脱をした旧宮家の、10親等以上離れている赤ん坊を皇室の養子に迎えろというのだ。ちなみに確認しておくと、“明治天皇の玄孫”と紹介される竹田サンは、実際のところ明治天皇の子女の家系なので“明治天皇の男系の玄孫”ではない。男系で辿ると実に南北朝時代にまで遡らなければならないらしい。現天皇家とは“男系的にほとんど他人”と呼んで差し支えないだろう。

 なお、竹田サンは5月1日に出演した『AbemaPrime』(AbemaTV)でも「女性宮家には絶対反対」と鼻息を荒くして、こんな持論を述べていた。

「もし数年前に女性宮家の制度ができていたらですね、今ごろ小室圭さんは皇族になっていた可能性があるんですね。今年の一月のお正月の一般参賀で、あそこに小室さんがいて手を振っていたかもしれないわけで。小室さんがいいか悪いかは別にして。何が言いたいかって言うと、民間出身の男性が皇族になるっていうのは我が国の2000年以上の歴史のなかで一例もないんですね。(中略)ですから眞子内親王殿下、佳子内親王殿下がご結婚後も皇族に残っていただける、そこだけみるとなんか良さそうですけど、じゃあそのね、旦那さんを皇族にしますよと、誰でもいいんですか?と。もしかしたらこれ、小室さんかもしれないわけで」

 いや、コレ、完全にブーメランだろう。じゃあ竹田サンが天皇になるのはいいんですか?と聞きたくなるではないか。個人的には小室さんが皇族になるより竹田サンが皇族になるほうが断然ヤバいと思うが……。

 まあ、小室さんは置いておくとしても、ようするに、「神武天皇のY染色体」なるカルト的発想や「旧宮家の皇籍復帰」というような考え方が意味しているのは、逆に、今の皇室がどんな存在であろうと、ある日突然、竹田恒泰のような人物が「男系男子」というだけで天皇になるかもしれない、ということだ。

 まさにトンデモとしかいいようのない政策だが、しかし、これまでの安倍首相の言動からすると、この「旧宮家の皇籍復帰」という可能性が最も高いことになる。実際、政府の検討開始が秋以降としているのは、参院選(あるいは衆参同日選)前に国民に支持されている女性天皇に消極的な姿勢を示したら、選挙結果に悪影響を与えてしまうことを懸念しているからではないか、ともいわれている。

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