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「あつまれ!げんしりょくむら」は炎上で閉鎖されたが…SNS拡散狙う原子力ムラの“ふざけたPR”は他にも

JAIFは昨年にも「オレたちの原子力 あたしの原子力」なるバッドセンスPR

 実際、JAIFは今回大炎上した「あつまれ!げんしりょくむら」以前から、PRサイトに注力。昨年には「オレたちの原子力 あたしの原子力」なる広報サイトをオープンさせていた。

 この「オレたちの原子力 あたしの原子力」もまた「3年C組原発先輩」なるキャラクターが登場するなどコミカルなイラストが特徴だ。もちろん、中身は原子力発電を礼賛し、ゆるやかに安倍政権による原発再稼働へ誘導するような仕組みになっている。たとえば、原子力や放射線関係の学者、医師、環境運動家らが1分間の動画で質問に答えるという「ジジぃに訊け!」なるコンテンツ。そのQ&Aをいくつか並べてみよう。

Q「福島第一事故による健康影響って、結局のところどうなの?」→A「生活環境や社会の変化によって健康に悪影響が出る。『被ばく』により健康影響が出るとはまったく考えられていない」
 
Q「日本は広島長崎を経験しているのに、どうして被ばくに関するデマはなくならないの?」→A「オトナたちが、広島長崎で起こったことを『冷静に考えて勉強する』ことができていないのが原因だ」

Q「日本の再稼働のペースが遅いけど、温暖化に取り組む世界の風潮に影響するの?」→A「莫大な温室効果ガス削減につながることを考慮すると、大変な悪影響だと言える」

Q「原子力ゼロでも大丈夫だったじゃない、なんで原子力が必要なの?」→A「これまでは大丈夫だったが、これから何十年も大丈夫というワケではない」

 まさに原発に対する批判を抑えつけようとする“原発広告”のやり口そのものだ。しかし、なぜ原子力ムラは、こんな神経を逆撫でするバッドセンスなPRを繰り出しているのか。

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