「自由民主党衆議院議員田畑つよし」ホームページより
安倍自民党の「魔の3回生」である安倍チルドレン議員が、とんでもない不祥事を起こした。衆院比例代表東海ブロック選出の田畑毅議員が、女性とのトラブルで警察沙汰になっているというのだ。
田畑議員は日本銀行出身で、2012年12月の衆院選では比例東京ブロックで初当選。このときの選挙は安倍総裁のもと、自民党新人が119人も大量当選を果たし、「安倍チルドレン」といわれたが、田畑議員もそのひとり。2014年の選挙では落選したものの、2016年に若狭勝氏が東京10区の衆院補欠選挙に出馬したことによって繰り上げ当選。2017年には愛知2区に鞍替えして落選するが、大躍進した立憲民主党が比例名簿で人数が足りず、田畑氏が“おこぼれ当選”を果たした。
そんな田畑議員が自民党に離党届を提出したのは、昨晩のこと。永田町は大騒ぎの状態になったというが、その様子を大手紙政治部記者はこう語る。
「田畑議員の離党に対応するまでの動きがあまりに迅速だったのも驚いたが、その上、党幹部からは『議員辞職すべき』という声が上がっていた。これはただごとじゃない、と蜂の巣をつついたような騒ぎで、党内がかなり深刻な状況にあるというのが伝わってきた」
たしかに、安倍政権になってからの自民党は、片山さつき地方創生担当相の「100万円国税口利き疑惑」を筆頭に、どんな不祥事が起ころうとも頬被りしてきた。それが今回は、すぐさま田畑議員を離党させ、さらには議員辞職を迫る意見まで飛び出しているのだから、田畑議員は相当、重大な事件が起こしたということだろう。
実際、新聞やテレビは「女性問題」「女性とトラブル」などと伝えているが、TBSは暴行被害を受けた女性が警察に被害届を提出したと伝えている。また、田畑議員の選挙区がある地元局の中京テレビは「男女関係のトラブルから相手側が愛知県警に相談し、警察が事実関係の確認をすすめて」いると報じている。
一体、田畑議員はどんな問題を起こしたのか。取材をしたところ、「性的暴行をはたらいた」という説がある一方、「交際している女性に対して暴力を振るった」という説も浮上。「女性に対して、田畑議員が卑劣な行動に出た」という話も聞かれた。
いずれにしても、この事件によってクローズアップされるのは、田畑議員が所属していた二階俊博幹事長率いる二階派の問題だろう。