政府の言い分を鵜呑みにしてローラを攻撃するホリエモン、デーブ、西川史子こそ不勉強
しかも、デーブや西川は「ローラは普天間をどうするのかを考えていない」などと言うが、本サイトの既報の通り(百田尚樹がローラを「牝ガエル」呼ばわり! 辺野古反対署名めぐり安倍応援団がデマと詐術だらけのローラ攻撃)、「辺野古反対なら普天間固定だ」というのは安倍政権が言いふらしている詐術にほかならず、政府は辺野古に新基地をつくったあとも普天間から基地をなくすとは約束すらしていない。現に、米政府は普天間返還に対して那覇空港の滑走路使用など8つの条件をつけており、昨年6月、当時の稲田朋美防衛相も「前提条件が整わなければ、(普天間)返還とはならない」と国会で答弁しているのである。
さらに、政府は辺野古崎南側で土砂投入をはじめているが、当初、先に埋め立てを開始する予定だった大浦湾側には軟弱地盤があり、この改良工事をおこなわなければ基地は建設できない。実際、昨日には防衛省が大浦湾側の護岸工事を見送る方針であることが判明した。ようするに、地盤にかんする追加の調査結果もまだ出ていない上、設計変更が必至なのはあきらかな状態なのだが、こうした問題を無視して「対案出せ」「解決策がない」などと言うデーブや西川のほうこそ「不勉強」だ。
しかし、このリアリストを気取りながら実際には「普天間ガー」という馬鹿のひとつ覚えしか言わない不勉強極まりないデーブや西川に、ホリエモンが追随。「政治的発言をするのは全然いいと思うんですよ。ただ、言った以上は、その発言に責任をもちましょうね、っていう話で、まあ影響力が結構あるじゃないですか。で、だいたい芸能人が言いがちなことなんですよ。簡単だから」などと発言。まるでローラやりゅうちぇるといった芸能人たちが今回、署名の呼びかけをおこなったのは“安易な発想”だと批判したのである。
挙げ句、ホリエモンはこうも述べた。
「(ローラが)あの発言をすることによって、あの問題は膠着するんですよ。だから膠着させることが僕はベストだと絶対に思わないんで」
「辺野古は埋め立てたほうがいいと思っている派です」
つまり、政府が強行する新基地建設の足を引っ張る発言をするな、とホリエモンは言うのだ。
工事を進めることの正当な理由をひとつも挙げられないのに、“きれいな海を守りたい”という明確で正当性のある主張をおこなったローラに対して、「問題を膠着させるな」と言うとは……。ホリエモンはたんに政府の代弁者でしかない。
まったく酷い主張と言うほかないが、しかし、番組ではこうした意見に反論も出た。
たとえば、藤田ニコルは、「ローラさんがつぶやいてくれたきっかけで、私もその問題を知ることができましたし、ローラさんいろいろつぶやいているじゃないですか。それきっかけで知ることがめちゃくちゃあります、若い世代にとっては」と、ローラによる発信の意味の大きさについて言及した。