外交にも深刻な影響を及ぼす麻生ヒトラー発言を追及しないメディア
「日米経済対話」が中止となったのは、これが初めてではない。ペンス副大統領はヒトラー発言をすぐに問題視し、発言の翌9月に予定されていた非公式協議は中止に。同年10月の第2回会合は開かれたが、その後は「懇談」にとどまり、「対話」はなし。米政府筋からは「ヒトラー発言をきっかけに関係が破綻した」という声さえ上がっているという。
本サイトではヒトラー発言を紹介した際、「国際的な非難を浴びるのは必至」と書いたが、やはり麻生副総理兼財務相の暴言によって、アメリカとの関係破綻にまで追い込まれていたのである。
しかも、だ。麻生氏は非公式協議が中止となり訪米を取りやめた際、その理由を北朝鮮情勢の問題だとし、「(首相から)危機対応に万全を期すようにという指示があった」と説明。ヒトラー発言の影響を問われても「ないと思う」などとしらばっくれていたのだ。
桜田五輪相の無能さは批判されて当たり前だが、このアメリカとの外交にまで深刻な影響を与えている麻生副総理兼財務相の暴言問題は、さらにもっと強く批判されるに値する。しかし、ニュース番組もワイドショーも、麻生氏のこの重大な問題はスルーしているのである。
だいたい、桜田五輪相の問題以前に、公文書改ざんで責任もとらずに麻生氏が副総理兼大臣として居座りつづけていること自体が異常であり、最初から安倍首相の任命責任を問う声が上がっていないことこそがおかしい話だ。桜田五輪相に大臣の資質がないのはもちろんだが、それ以上にないのは、安倍と麻生のツートップだというのは明々白々だろう。
(編集部)
最終更新:2018.11.10 01:09