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「新潮45」でLGBT攻撃して痴漢を擁護した小川榮太郎と、安倍首相の一体化した濃密すぎる関係

「新潮45」でLGBT攻撃して痴漢を擁護した小川榮太郎と、安倍首相の一体化した濃密すぎる関係の画像1
小川榮太郎 著『約束の日 安倍晋三試論』 幻冬舎刊

 19日の記事でお伝えしたが、自民党・杉田水脈衆院議員の“LGBTは生産性がない”発言を「新潮45」(新潮社)10月号で擁護した、自称文芸評論家・小川榮太郎氏の文章が大きな批判を浴びている。

 小川氏は同性愛を〈性的嗜好〉だといって〈あからさまに語るのは、端的に言って人迷惑〉と非難。〈サドとマゾとお尻フェチ(Ass fetish)と痴漢(groper)を指す〉とする小川氏の造語「SMAG」と同様として、〈LGBTも私のような伝統保守主義者から言わせれば充分ふざけた概念〉と罵倒したうえで、このように続けた。

〈満員電車に乗った時に女の匂いを嗅いだら手が自動的に動いてしまう、そういう痴漢症候群の男の困苦こそ極めて根深かろう。再犯を重ねるのはそれが制御不可能な脳由来の症状だという事を意味する。彼らの触る権利を社会は保証すべきではないのか。触られる女のショックを思えというのか。それならLGBT様が論壇の大通りを歩いている風景は私には死ぬほどショックだ、精神的苦痛の巨額の賠償金を払ってから口を利いてくれと言っておく。〉

 ここまで醜悪かつ破綻した文章は、なかなかお目にかかれるものではない。その誤りについて詳しくは本サイトの記事(https://lite-ra.com/2018/09/post-4264.html)をご覧いただきたいところだが、この件で小川榮太郎という人物を初めて知ったという読者が、ひょっとしたらいる可能性もある。

 だとしたら、本サイトとしては、この小川氏がもともといかなる人間であるかをあらためて紹介しておく必要があるだろう。なぜならば、このLGBTヘイトにヘイトを塗り重ねた悪辣な文章は、単なるネット右翼的な放言ではなく、安倍首相と“一体化”している存在が狙って世に送り出したものに他ならないからだ。

●「新潮45」で杉田水脈擁護・LGBT差別の小川榮太郎は、安倍晋三礼賛本でデビュー

 小川氏は、2012年9月、安倍晋三と石破茂が争った同年の自民党総裁選の直前に、『約束の日 安倍晋三試論』(幻冬舎)という本でデビューした。その内容は、第一次安倍政権を振り返りながらひたすら安倍晋三の“功績”や”人柄”を讃えるというもので、ひらたくいえば“ヨイショ本”だ。同書は発売されるやいなやベストセラーとなり、安倍の首相再登板の原動力のひとつとなったとされる。

 しかし、この『約束の日』は、無名の文筆家が安倍のことを好きすぎるあまり出版したというようなイノセントなものでは決してない。実は、同書は最初から安倍晋三を再び総理大臣にしようという運動のなかで産み落とされたものだった。

 そもそも小川氏は、“安倍首相のブレーン”のひとりといわれる長谷川三千子・埼玉大学名誉教授の弟子にあたり、大学院修了後は塾講師などをして細々と生計を立てるかたわら、自民下野時には安倍再登板のための草の根運動をしていた。それが安倍首相の側近である下村博文・元文科相の目に留まり、評論家の三宅久之氏(故人)が中心となって始動していた「安倍晋三再生プロジェクト」なる秘密会に参加する。このことは小川氏が自著などで明かしているとおりだ。

 この「安倍晋三再生プロジェクト」は、のちに「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」として発展し、小川氏はその事務局的役割を担うことになる。その過程で安倍に近い右派文化人たちが計画していたのが「ノンフィクション作家が、安倍さんが1年間やったことを書く」という本の出版だった(朝日新聞15年10月2日付朝刊)。

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