太田充理財局長と国交省航空局長の密談文書発覚にうろたえる安倍首相
だが、実際は、みんなが飽きる前に、次の新たな嘘がどんどん発覚し続け、モリカケは一向に収束する気配を見せない。実際、きょうも、解散総選挙直前の昨年9月7日に財務省の太田充理財局長と国交省の蝦名邦晴航空局長がおこなった密談がまとめられた「意見交換概要」という文書の存在が明らかになった。これは共産党が入手して質問したのだが、この文書には、政権へのダメージをさけることや会計検査院の報告内容に介入すること、そのための方法について、両者が相談したやりとりが記録されていたという。
しかも、太田理財局長は「まずは寺岡を通じて官房長官への対応をするのが基本だ」などと述べていた。「寺岡」とは、菅義偉官房長官の秘書官である寺岡光博官房長官秘書官のこと。ようするに理財局と航空局が官邸とグルになって“不都合な事実”の隠蔽の工作に動いていたというわけだ。
もちろん、この暴露に青ざめたのは、ほかならぬ安倍首相だ。安倍首相は共産党の宮本岳志衆院議員の追及に対し、思わず「文書というのは……ちょっと見せていただけますか?」などとキョロキョロしながら言い出すなど、あきらかに狼狽していた。
この問題については追ってお伝えしたいが、ともかく、安倍首相が嘘を貫くというのならば、嘘がつけなくなるまで追い込み、きっちりと正しい「責任」を取ってもらわなければならないだろう。
(編集部)
最終更新:2018.05.28 11:12