AbemaTV『橋下徹の即リプ!』3月29日放送回より
先週金曜におこなわれた森友文書改ざん問題の真相解明を求める官邸前抗議行動に参加した星田英利(元ほっしゃん。)への嫌がらせがつづいている。
デモに参加したことや安倍政権批判に対する罵詈雑言に加え、デモ終了後の深夜には、星田のWikipediaのドラマ出演作が削除され、本人も〈私のウィキペディアのドラマ出演作を大量に消去するという卑劣なヤツがいる〉〈こういうのは僕自身では修正できないだろうから、どうしたらいいんだろ?過去出演作品だけじゃなく歴史が大量に消されてる。〉とツイートしている。
こうして星田が攻撃に晒される一方、メディアでは同じ吉本芸人たちが「政権擁護」の政治的発言を連発。ネトウヨたちから称賛を受けている。
たとえば、3月29日放送の『橋下徹の即リプ!』(Abema TV)では、千原兄弟の千原せいじがゲスト出演。佐川宣寿・財務省前理財局長の証人喚問が話題にあがると、せいじは“「二度とこういうことが起こらないようにするにはどうすればいいか」というのを佐川氏に訊くべき”と珍説を唱え、「やってもうたことはしゃあないやん」「そこにこだわりだしたら日本が進まへんから」と述べた。
公文書改ざんという民主主義の根幹を揺るがす大事件が起きたというのに、「日本が進まへん」という理由で「しゃあない」と言うせいじ。ここで番組ホストの橋下徹は、佐川氏が「適正」と言って憚らない約8億円の値引きについて、“ゴミがあるというグラウンドを掘り返せば数百万でわかる話”と強調。すると、せいじはこんなことを言いはじめる。
「それを言うと、森友学園の8億円の値引きが、そないそない悪いこと?みたいなとこもちょっと出てくるよね」
「忖度忖度って言うけど、あるやん? (東海道新幹線の)岐阜羽島(駅)いる? 岐阜羽島を地盤にしてる政治家が『つくったってくれ』って言うてつくっただけやん」
政治家の力でつくられた駅の問題と、ひとつの学校法人が優遇を受ける話はまったく別もので、さらに現役総理夫人の関与という政治の私物化が問題の根本にはあり、文書改ざんの問題まで引き起こすなど圧倒的に悪質性が高いのは誰の目にもあきらか。せいじは森友問題がいかに大きな問題であるのか、まったくわかっていないのだ。
しかも、話題が北朝鮮の中国非公式訪問の話題に移ると、せいじは「日本だけ情報入ってなかったっていうから、なんか情けないなあって」と言うと、こうまくし立てた。