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森友文書改ざんで安倍応援団コメンテーターの醜態(前編)

文書改ざんで田崎史郎と八代英輝が“安倍応援漫才”状態に… 「僕たちが言っても説得力ない」と自虐トークも

「改ざんは近畿財務局の組織防衛」と官邸の関与を否定する八代弁護士は

 まったく、いつものことながら田崎氏の露骨な安倍応援団ぶりには呆れるが、しかし、この『ひるおび!』で、田崎氏に匹敵するトンデモぶりを発揮した人物がもうひとりいた。最近、安倍応援団であることがどんどんバレてきているレギュラーコメンテーターの八代英輝弁護士だ。

 八代弁護士といえば、6日放送で朝日新聞のスクープに「私はちょっと踊りたくないなと思っている」「いま本当にこの文書があるという立証責任を負っているのは、僕は朝日新聞な気がしますし」などと、弁護士とは思えない論理で、朝日報道がまるで“誤報”であるかのごとく攻撃していた。

 そうした失態もあってか、文書公開日である12日の『ひるおび!』では死んだ魚のような目で消沈していた八代センセイ。13日の放送でも、しばらくはバツが悪そうな感じでほぼ黙っていたのだが、田崎氏が問題すり替えのムードをつくり上げた途端、意味不明な、しかし目的だけはよくわかる演説を長々と始めたのだった。

「(2015年の森友学園との最初の契約は)売るのを前提とした貸付契約でもう成立してしまってるんですよ。で、成立したあと、その土地から予想していないゴミが出てきた。で、これは聞いてないぞということで、完全に近畿財務局と籠池氏側、森友学園側の形勢が逆転したのがこのタイミングだと思うんですよ」
「書類上、非常に近畿財務局サイドとしては損害賠償請求を提起されるということを懸念してるんですね。防戦になった。そこは大きく潮目が変わったんだと思います」
「そうすると一方で防戦一方になって今度は組織防衛に走らなければならなくなった、ということが背景にあると思います」

 八代弁護士はどうやら、近畿財務局が損害賠償請求を起こされそうになって、組織防衛のために改ざんをやったと言いたいらしいのだが、なぜ、損害賠償の可能性が出てきたら、「公文書偽造」という刑事犯罪を犯し、昭恵夫人の関与を文書から削除しなければならなくなるのか、意味がわからない。

 実際、八代弁護士は翌14日の『ひるおび!』でも同じような主張をし、元文部官僚の寺脇研氏から「(ゴミが出てきたことは)そんな国会答弁を嘘ついたり、公文書を書き換えてまで整理しなきゃいけない問題ではないですよ」と速攻で論破されていた。

 だいたい、ゴミが出てきて潮目が変わったかのようなことを言っているが、特例だらけの異常な取引はゴミが出てくる以前、最初の貸付契約のときから始まっているのだ。しかも、そこには昭恵夫人の存在が明らかに影響している。

 ところが、八代弁護士はこうした事実を無視して、すべてを「ゴミが出てきた」せいにし、近畿財務局に責任を押し付けようとしたのだ。

 さらに14日には、壊れているとしか思えないような論理を展開していた。このところ、官僚OBたちが自分たちの経験にもとづいて、「官僚だけでこんな判断ができるはずがない、明らかに政治の力が働いている」と指摘する声が上がっているが、八代弁護士はこれに対して「『こんなことを役人だけでできるはずがない』って感情論だと結論が見えてこない」と「感情論」よばわりして否定したのだ。

 ところが、その一方で「この話、政権にとってまったくプラスになってないですからね」「ですからこれをもみ消したところでプラスにならないし、もみ消しのメリットもないですよ」と、まさに感情論丸出しで政権の関与を否定したのである。昭恵夫人の不正を隠すというのは政権にとって最大のメリット。むしろ隠すメリットがないのは官僚のほうなのに、いったいなにを言っているのか。

 いくら昭恵夫人の土地取引関与、官邸の改ざん関与を否定するためとはいえ、こんな中学生でも支離滅裂とわかるような推理までふりまくとは、ほとんど田崎スシローレベルの露骨さではないか。

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