有印公文書の虚偽ならば10年以下の懲役も!
今回の文書偽造疑惑の罪の重さを法務官僚から聞いた上で、階議員は財務官僚を再び問い質した。
階議員「『有印公文書の虚偽作成罪』と言われています。その文書を実際に国会に出して行使をしているわけだから、同行使罪にも当たります。財務省、そういうレベルの10年(以下の懲役)の罪の疑いがかけられている。これを放置しておいていいのですか。普通の企業だったらあり得ないですよ。こんな重い罪の疑いを新聞の一面に書かれて、事実に反しているのかどうかをすぐに調べて、事実に反していたらすぐに訴えないと組織が成り立たないじゃないですか。どうなのですか」
財務官僚「財務省として一定の調査をさせていただきます」
階議員「もう調査していないとおかしいでしょう。今まで何もしていない? 小池(晃)さんに言われるまで何もしていなかった。これが事実ですか」
財務官僚「私が確認できているのは『調査をします』ということです」
階議員「質問に答えてください。小池さんに言われるまで調査をしていなかったことでいいのですね」
財務官僚「確認できていません」
ヒアリング終了後、民進党の増子輝彦幹事長が囲み取材に応じた。
「国会に出された文書が原本と違うことが報道されました。大変由々しき問題であり、国会に対するある意味侮辱だ」
「(合同ヒアリングの)様々な質疑の中でも全く無回答であることは不誠実極まりない。森友偽造文書が事実であるならば、所管大臣の麻生財務大臣、ひいては安倍内閣全体の責任になっていく可能性がある。一日も早く財務省が明確にするべきだ」
こう語る増子幹事長に幾つか質問をした。
横田「階猛さんが『財務省が事実無根であれば、すぐに法的措置を取らないのはおかしい』と言っていた。今の財務省の姿勢、対応についてはどうお考えでしょうか」
増子幹事長「財務省の皆さんがなぜ明らかに出来ないのか。誰かを守っている。何かを隠しているということをもし考えているのなら由々しき問題ですから、真実を国会にも国民にも明らかにすることが重要だ」
横田「(安倍)昭恵夫人の国会招致についてはどうお考えですか」
増子幹事長「以前から参考人招致、証人喚問を含めて要求していますから、佐川(宣寿)国税庁長官、昭恵夫人の証人喚問については当然、要求していくことには変わりはありません」
横田「優秀な財務官僚がこんな明らかな罪を犯していた場合、よっぽどの忖度か(政治的)圧力が背景にあったのではないかと思うが?」
増子幹事長「それは事実が明らかになってからで、今の時点ではコメントは差し控えたいと思います」