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古市憲寿が安倍首相との会食に失笑言い訳!“焼肉屋セレクトは韓国文化を理解している証拠、リベラルは評価せよ”

焼肉=韓国文化だからリベラルは評価すべき? 古市のトンデモ屁理屈

 にもかかわらず古市は「週刊新潮」でも、〈話の内容も、他愛のないことばかりだった〉として〈それにしても、誰かと食事をしただけで批判されるなんて〉と嘯き、〈だけど「権力者とは会うな、話をするな」はいただけない。気に食わない政治家を悪魔のように扱い、対話を拒絶する人がリベラルを名乗るのはおかしい。暴力革命でもしたいのかな〉と書きなぐる。

 まったく「暴力革命でもしたいのか」とは、古市クンもついにネトウヨの語彙を使うようになってしまったらしいが、唖然とするのは続けてこう述べていることだ。

〈せめて、首相動静にも店名が出ている焼肉屋のことをきちんと調べて欲しかった。龍月苑は韓国人もたくさん働くお店。韓国との国交断絶を主張するネット右翼が怒るならわかるが、リベラルなら首相がきちんと韓国文化を受けいれていることを評価すべきだろう。〉

 ……バカもほどほどにしてほしい。じゃあ聞くが、古市は安倍首相側から会食に誘われたとき、場所が焼肉屋だったから問題ないとでも考えたのか。そんなわけないだろう。寿司屋でも料亭でも“最高権力者と仲良く食事をする”ことの本質的な問題は何も変わらない。

 だいたい、「安倍首相が韓国文化に敬意を払って焼肉にした」みたいな話自体、失笑モノである。たとえば、安保法案で揺れていた2015年の6月1日、安倍首相は内閣記者クラブのキャップたちと赤坂でオフレコ懇談会を開いた。「週刊現代」(講談社)15年7月4日号がオフレコ発言をスクープした記事によれば、安倍首相は集団的自衛権に話が及ぶと「安保法制は、南シナ海の中国が相手なの。だから、やる(法案を通す)と言ったらやる」と言い放ったという。

 つまり、安倍首相は記者の目前で“中国との戦争を想定している”と明言したわけだが、ところで、このオフ懇の舞台はどこだったか。高級中華料理店の「赤坂飯店」である。会食場所と外国への敬意は完全に無関係としか言いようがないだろう。

 それにしても、おバカぶっているのか、それとも本当にバカなのかはともかく、古市クンは全然わかっていないようだから何度でも繰り返すが、総理大臣とメディア関係者の会食が問題なのは、本人が自覚しているか否かにかかわらず公権力に取り込まれる危険性が非常に高いからにほかならない。その結果、政治権力がメディアを完全に操ることはできなくても、少なくとも批判のトーンを抑えることができ、うまくやれば擁護や絶賛してくれる。安倍首相がテレビや新聞の幹部や政治記者らと頻繁に会食を繰り返すのは、まさにそうした目論見があるからだ。

 古市クンは〈寿司をおごるくらいでみんなが味方になってくれるなら、マスコミは政権批判なんてしていないはずだ(自分が権力者なら、国民に寿司を配給する制度を作りたい)〉などと軽口を叩いているが、実際、政治家からアプローチをかけられて乗った結果、あからさまに“配慮”をするようになった言論人は数知れない。というか、古市も間違いなくそうして籠絡された言論人のひとりだ。

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