キムタクとマツコ共演NGの都市伝説が生まれた理由
さらに言えば、この火曜21時台だけでなく、中居とマツコは出演番組が月曜深夜と水曜深夜でも裏かぶりしている。いや、中居とマツコは、単純に時間帯がかぶっているというだけでなく、近年MCとしてBIG3に次ぐポジションを争うライバル的構図にある。
たとえば、オリコンが毎年発表している好きな司会者ランキングでも、2016年の1位は明石家さんま、2位はタモリ、3位がマツコ、4位が中居。また、2017年は1位がマツコ、2位にタモリ、3位がさんま、4位が中居だった。ちなみに2015年、2014年は中居が5位、3位だったのに対し、マツコはまだ10位圏外だ。
本サイトでは2015年頃、中居が盛んに「結婚できない男」アピールをしていた時期に、マツコ・デラックスの台頭を意識したセルフブランディングだと指摘したことがあった。この時点では、ランキングなどではまだ中居が先行していたが、クレバーな中居はおそらくマツコのさらなるブレイクを見据えていたのだろう。
さらに、過去にはキムタクとマツコが共演NGという都市伝説があったが、それはむしろ中居とのバッティングを配慮したものだったという見方もある(実際、キムタク自身とマツコはSMAP解散以前にもCMではすでに共演している)。しかし、SMAPが解散したいま、キムタクにしてみれば、もはや中居にそんな気遣いは必要ないということだろうか。
もちろん、売れっこタレント同士になれば物理的に番組が裏かぶりすることは避けられないし、それでも他番組では共演することも普通にある。だが、中居とマツコのライバル的構図は、結果的にそうなっているというような単純な話ではない。その構図は「中居vsマツコ」というだけでなく、「SMAP vsマツコ」と言ったほうがいいかもしれない。