北朝鮮危機を煽る一方、花見、お友だちと会食、フィットネスに美術館と遊び三昧だった安倍首相
事実、今年の2月から繰り返された北朝鮮によるミサイル発射実験のたびに、安倍政権は世論を煽動しながら、「すべての選択肢がテーブルの上にある」として軍事行動も辞さない構えを見せるトランプ米大統領に一貫して追随。国際社会が戦争回避と対話の重要性を訴える一方、安倍首相だけは「トランプ大統領の姿勢を高く評価」「強い決意でいままでとは違う強いレベルの圧力をかけなければならない」などと叫び続けてきた。
同時に、政府は「弾道ミサイルが、日本に落下する可能性がある場合──」なるテレビCMを流したり、全国瞬時警報システム「Jアラート」を発動させたりと、メディアも巻き込んだ“北朝鮮協奏曲”の指揮棒を振っていた。本サイトは、これらは森友・加計学園問題で支持率が急下落した政権の浮揚が目的だと早くから言い続けてきたが、そのとおりに安倍政権は支持率を回復し、野党のゴタゴタに乗じた解散で、圧倒的な勝利をおさめるに至った。
ところがどうだ。今回の「渡航は問題ない」発言だけでなく、振り返ってもみれば、これまでも安倍首相は“北朝鮮危機”を煽動している張本人でありながら、実際にはその傍らで、芸能人と仲良く交流を深めたり、趣味を楽しんだりと、悠々とした生活を送っていたのである。
たとえば4月、国会で「北朝鮮はサリンを(ミサイルの)弾頭に付けて着弾させる能力を保有している可能性がある」とドヤ顔で宣言した翌週の15日、この日は故・金日成主席生誕105年記念日の軍事パレードが行われた日だったが、一方の安倍首相は、芸能人や著名人をかき集めて行う毎年恒例の「桜を見る会」を開催。出席者のももいろクローバーZのメンバーらと一緒に「ゼーット!」ポーズを披露したかと思えば、その後は成蹊小学校時代の同級生らと食事を楽しみ、さらに夕方からは昭恵夫人とともに恵比寿に場所を移し、人気の一軒家ビストロで増岡聡一郎・鉄鋼ビルディング専務や服部秀生・セイコーインスツル執行役員ら“お友だち”と舌鼓をうった。
その翌日の16日の午前6時台、北朝鮮が中距離弾道ミサイルを発射した。発射自体は失敗に終わったが、安倍首相は公邸に出向くでも会見を開くでもなく、午後まで私邸でのんびりと過ごし、13時に私邸を出たと思えば、出かけた先は六本木の高級ホテルのフィットネスクラブだった。そこで安倍首相は夕方16時までたっぷり汗をかいて、その後は六本木ヒルズ内で開催中だった「大エルミタージュ美術館展」で絵画鑑賞を楽しんだ……。