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はあちゅうのセクハラ告発がなぜ女性から批判されるのか? はあちゅう自身の過去のセクハラ冷笑から考える構造的問題

セクハラ批判を冷笑するようなはあちゅうの過去の発言

 断っておくが、本サイトはいま、はあちゅうを攻撃しているセクハラ男たちのように「前はこんなこと言っていたくせに」とあげつらっているわけではない。

 自分がかつて、セクハラ告発を抑圧する側にいたことは、はあちゅう自身が前述のBuzzFeed Japanの記事のなかできちんと認めている。

「私の場合、自分が受けていた被害を我慢し、1人で克服しようとすることで、セクハラやパワハラ被害のニュースを見ても『あれくらいで告発していいんだ…私はもっと我慢したのに…私のほうがひどいことをされていたのに…』と、本来手をとってそういうものに立ち向かっていかなければならない被害者仲間を疎ましく思ってしまうほどに心が歪んでしまっていました」
「けれど、立ち向かわなければいけない先は、加害者であり、また、その先にあるそういうものを許容している社会です。私は自分の経験を話すことで、他の人の被害を受け入れ、みんなで、こういった理不尽と戦いたいと思っています」

 本サイトがこの問題をもちだしたのは、このはあちゅうの過去の発言がセクハラ告発を冷笑する女性たちに共通するものであり、それを生み出しているのもまた、男社会の歪んだ構造であると考えるからだ。

 だから、本サイトはこの機会に、かつてはあちゅうを批判的に検証したこの記事をあえて再録したいと思う。はあちゅうを攻撃しているセクハラ男でなく、はあちゅうに冷ややか視線を投げかけている女性にぜひ、読んでもらいたい。そして、このときのはあちゅうの姿が、いまの自分たちの姿と地続きにあることを感じ取ってもらいたいと思う。
(編集部)

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 先週、JR東日本の子会社が運営するファッションビル「ルミネ」が公式映像としてアップしていた「ルミネが働く女性たちを応援するスペシャルムービー」が大炎上した。

 動画を見ていない人のために、動画内で描かれた物語を紹介しよう。

 まず、ボーダー服+パンツ+トレンチコートという出で立ちで出勤するひっつめ髪の女子が、会社近くで先輩と思しき男性と遭遇する。「なんか顔疲れてんなー、残業?」と声をかけられ、女子が「普通に寝ましたけど」と答えると、男性は「寝てそれ?」と言って笑いはじめる。そのとき、ふたりの同僚である、もうひとりの女子が登場。そのビジュー付きカーディガン+パステル系ふんわりワンピの巻き髪女子を見て、男性は「やっぱかわいいな、あの子」と言い、ボーダー女子に対し「大丈夫だよー、吉野とは需要が違うんだから」と述べる。そこに〈需要〉というテロップがかかり、〈求められること。この場合、「単なる仕事仲間」であり「職場の華」ではないという揶揄。〉と解説されるのだ。
 ……「需要のある女」と「需要のない女」を男性目線で分断・区別する。これだけで十分“アウト”なストーリーだが、問題はこのあと、当のボーダー女子が「最近サボってた?」と自問自答しはじめる点。そこで「変わりたい? 変わらなきゃ」というルミネのメッセージが流れるのだ。そう、男性目線で「需要がない」と断罪された女性が、その言葉をまんま内面化してしまうのである。

 ご存じの通り、このスペシャルムービーには非難の声が殺到し、すぐさまルミネも謝罪し動画は公開中止となった。だが、この騒動に対して、人気ブロガーの“はあちゅう”こと伊藤春香がTwitterにさらなる一石を投じ、そちらも話題になっている。

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